1998年5月:ベスト・ショット『ビートルズとカメラ』


PHOTO: (C) The Beatles Club


みなさんにとっての、ビートルズのナンバーワン・ショットはどんな写真ですか。そう聞かれてもたぶんすぐには答えられないくらい、ビートルズには数多くの印象深い写真が残されています。まずはそれらを撮影した主なフォトグラファーをあげてみましょう。

ごく初期のころの貴重な写真を残した、ポールの弟マイケル・マッカートニー。ハンブルク巡業時代のエネルギッシュなビートルズを撮ったアストリット・キルヒヘルとユルゲン・フォルマー。1961年12月に、ビートルズ初の公式写真を撮影したアルバート・マリオン。デビュー後になるとフォト・セッションの数も増えました。えりなしスーツやシマシマの水着など、初期ビートルズを代表する写真を多く撮影したデゾ・ホフマン。1963年にアルバム “PLEASE PLEASE ME”のジャケット写真を撮り、6年後に同じアングルで撮ったものが、 『赤盤』『青盤』のジャケットになったことで知られるアンガス・マクビーン。アルバム “WITH THE BEATLES”のハーフ・シャドウのポートレイトをはじめ、初期から中期のビートルズのイメージを決定づけた傑作写真を撮ったロバート・フリーマン。物議をかもした「ブッチャー・カバー」の撮影をし、日本公演にも同行したボブ・ウィティカー。日本人では長谷部宏や浅井慎平。そして歴史に残る “SGT. PEPPER”のジャケットを撮影したマイケル・クーパー。アルバム “ABBEY ROAD”のイアン・マクミラン。アルバム “LET IT BE”と、ビートルズ最後のフォト・セッションに参加したイーサン・ラッセル。ポールと出会ったことからビートルズを撮ることになった リンダ・マッカートニー。世界的なファッション写真の巨匠リチャード・アベドンといった名前もあります。そうそう忘れてはいけない、これからご紹介する『ビートルズ・マンスリー・ブック』の写真のほとんどは、レスリー・ブライスが撮影したものです。

どのフォトグラファーが撮影した写真も、みんなあっと思うほど印象的なものばかりです。撮影の腕もさることながら、やっぱりビートルズ自身が被写体としての魅力にあふれていたからこそでしょう。カメラを向けたが最後、魔法にかかったように撮らずにはいられなかった、という声が聞こえるようです。

人気の絶頂期にはどこへ行ってもカメラ、カメラ、カメラ…、そんな状況におかれたビートルたちは、撮られることに飽きたのか、撮られ続けるうちに写真への興味が湧いたのか自分たちがカメラをかまえることも多かったようです。リンゴのカメラ好きは有名ですが、ジョン、ポール、ジョージもそれぞれカメラに凝っていたよう。今月はそんな「ビートルズとカメラ」をテーマにお送りします。



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