1998年9月:『テイスト・オブ・ビートル』





1960〜70年代に子ども時代を過ごした人のなかには、「コーラは体に悪いから飲んじゃダメ!」と言われて育った人が多いのではないだろうか。そのせいか、コーラに対して当時植えつけられた「大人が飲むもの」「かっこいい」というイメージを今でもひきずっていて、飲むとなんとなくうしろめたい気分になってしまうという人も少なくないようだ。 ビートルズが活躍した1960年代は、ラジオや雑誌、そして新進メディアのテレビなどによるコマーシャル業界の発展とともに、「コーラはちょっと刺激的な、かっこいいヤングの飲みもの」というイメージが広く一般に確立されつつある時代だった。当然、当時時代の最先端にいて、バリバリの若者だったビートルズが飲んでいないわけがない。 コーラと言えば、だれもが知っているあの2大コーラ会社が有名だが、そういえばかつて、その大胆な比較広告が話題になったこともあった。さて、ビートルズはいったいどちらがお好みだったのか…と『ビートルズ・マンスリー・ブック』の写真で調べはじめたのだが、これがさっぱりわからない。どうも本国イギリスにいるときと、海外へ出かけているときとでは違うメーカーを飲んでいるようなのだ。それは単にメーカーの流通網の差であって、なにか重大な秘密があるわけではなさそうだ。 おいしそうに、なんだか得意げにコーラを飲むビートルズの写真を見ていると、「ああ、4人はあの時代の若者だったのだなあ」とあらためて思わされる。当時の瓶や缶の、ラベルのデザインもなかなかおもしろいので注目。


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