1965年8月13日発売

◎これぞ本当のサウンドトラック・アルバム

すべてのミックスが初CD化。ちなみに、現行の英イギリス・オリジナル・アルバムCDは1987年にジョージ・マーティンが新たにミックスしたもので、今回ステレオ・ミックスは1965年当時のジョージ・マーティンによるミックスが採用されている。

『ヘルプ』ビートルズは今どこにいるのか?
バミューダ!! オーストリア!!彼らはそこで何をしているのか?
カイリ教の恐ろしい女神を崇拝する司祭がなぜビートルズに興味を持ったのか?
リンゴはなぜ、地の果てまで東洋の暴漢ギャングにしぼりあげられるのか?
連中は彼に何を求めているのだろうかーファンでもないのに。 ふたりの一流科学者が、世界征服を望んでいる。 ポールはカブトムシ(beetle)に脅かされた。 東洋の美女がボーイズの命を何度も救う。海峡横断遠泳をする人はアルペン湖に到着、そして、バッキンガム宮殿は大忙し。
ソールズベリー平原で作戦が失敗したのち、ロンドン警視庁が太陽照りつけるバハマに到着すると、彼らはリンゴを4人見つけるが、ジョージ、ポール、リンゴはそれぞれひとりずつしか見つけられなかった。気が狂った科学者がアルプスに到着し、ボーイズは奇跡的に武器から脱出。
ジョンは再び生きて、あの穴ぼこで眠れるのか?
ポールはエレクトリック・オルガンにゲット・バックできるのか?
ジョージはティッカーテープ機との再会を果たすのか?
そしてリンゴは…再びドラムを叩けるのか?
(あなたがまだ映画を観ていないかもしれないので、ストーリーをばらしたくないが、すべてがリンゴを原因に起こる、ということだけは言っておこう)
そして今ここに、リンゴ、ジョン、ジョージ、そしてポールがセンセーショナルな『ヘルプ(4人はアイドル)』を歌います。このスペシャルなサウンドトラック盤は彼らからの特別な贈り物なのです!

〜アナログLP中ジャケットより

1/13 Help !
ケン・ソーン・アンド・ヒズ・オーケストラによる「ジェームズ・ボンドのテーマ」のカバーがメドレーで収録されたバージョン。1965年7月23日にイギリスでは10枚目のシングルとして、アメリカでは7月19日に先行シングルとして、どちらもそれそれの国で3週間連続1位に輝いている。

2/14 The Night Before
映画劇中ではソールズベリー平原で軍隊に警護されながら演奏するシーンで使用された。

3/15 From Me To You Fantasy (Instrumental)
インド音楽風のケン・ソーンによるインストゥルメンタル。ジョージより早くビートルズのアルバムでシタールを使用しているのが興味深い。

4/16 You've Got To Hide Your Love Away
フルートはジョニー・スコットという外部ミュージシャンで、テナーとアルト、2本のフルートをレコーディングでは使用した。ビートルズが初めてみずからの意志で外部からセッション・ミュージシャンを迎えた曲として位置づけられる。

5/17 I Need You
「ドント・バザー・ミー」に続く、ジョージのオリジナル曲。実際に2曲目のオリジナル候補としては1964年6月3日に「ユール・ノウ・ホワット・トゥ・ドゥ」がセッションされているが、お蔵入りになり、『アンソロジー1』に収録されている。

6/18 In The Tyrol (Instrumental)
ケン・ソーン・アンド・ヒズ・オーケストラによるインストゥルメンタル。

7/19 Another Girl
アナログ・レコードでは、ここからB面。リード・ギターをポールが担当した初めての楽曲。

8/20 Another Hard Day's Night (Instrumental)
ケン・ソーン・アンド・ヒズ・オーケストラの演奏。

9/21 Ticket To Ride
イギリスで1965年4月9日にリリースされた、ビートルズ9枚目のシングル(B面は「イエス・イット・イズ」)。アメリカでもNo.1を獲得した。「ヘビー・メタルの先駆け」とジョンは称した。

10/22 The Bitter End/You Can Do That (Instrumental)
ケン・ソーン・アンド・ヒズ・オーケストラの演奏。

11/23 You're Going To Lose That Girl
映画ではレコーディング・スタジオのシーンで使用された楽曲。映画と同じくピアノはポール。

12/24 The Chase (Instrumental)
インド音楽風のケン・ソーンが作った楽曲。