TOPIC 4  ジョンとポールの出会い

1957年7月6日、ポールはクラスメイトのアイバン・ボーンに誘われてクオリーメンを観にセント・ピーターズ教会へ行った。アイバンはジョンの友だちでもあり、ときどきクオリーメンに加わったりもしていた。ステージ上のジョンはバンジョーのコードでギターを弾き、でたらめな歌詞をわめきちらしていたが、ものすごくエネルギッシュで、ポールは「すごいやつがいる!」と感動した。

演奏のあとクオリーメンに紹介されたとき、ポールはエディ・コクランの新曲‘ Twenty Flight Rock’などを演奏して聞かせ、ジョンのために自分の知っているはやりの曲の完全な歌詞を紙に書いてやったり、ジョンができなかったギターのチューニングまでしてみせた。ジョンは確かに強力なライバルが出現したという危機感を感じた。それは同時に、レノン=マッカートニーという史上最強のパートナーシップの誕生でもあったのだ。


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