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ジョージ・ハリスンこぼれ話し


●ジョージは、新しいソロ・アルバム向きの素材をこう話していた。
「アルバムのタイトルは風変わりに、モンティ・パイソン流の語呂合わせで『ポートレート・オブ・ア・レッグ・エンド(Portrait of a Leg End)』と名付けようかな」。ジョージは寝かせて置いた曲に肉付けをするために、元トラフィックのジム・キャパルディや有名なドラマー、ジム・ケルトナーなどのミュージシャンに協力を求めた。ジョージは、「バレンタイン(Valentine)」「ピスシズ・フィッシュ(Pisces Fish)」「ブレインウォッシュト(Brainwashed)」などの新曲、グラン・プリ・レースの背後にある政治についての曲、元マネージャーに関する辛らつな曲について、彼らに自由に意見を話すよう求めた。

●「僕はジョージというシステムから最後の曲を取り出さなければならないんだよ」
「僕にとって作詞作曲が外の世界に影響を与えられる唯一の方法なんだ」。
とジョージは妻と息子に説明したという。

●ジョージは1979年のある夜に、アルバム『ジョージ・ハリスン』の収録曲「ソフト・タッチ(Soft Touch)」をダニーへ捧げる歌「マイ・ベイビー・ボーイ」へとリメイクした。

●ダニーはきっと、ジョージの人生の中で、最高の誇りの源であったのだ。ダニーは成長するとギターを手にし、12歳にして1991年のジョージの日本ツアーでステージに参加し、「ロール・オーバー・ベートーベン(Roll Over Beethoven)」を演奏した。

●1996年、ジョージは「ダニーがブラウン大学(Brown University)に入学するんだ!」と興奮していた。「でも、ダニーは(僕の)息子である、ということにも対処しなければいけないんだ。それは簡単じゃないんだよ」と心配もしていた。

●ジョージの人生最後のクリエイティブな活動は、息子ダニーとの「ホース・トゥー・ウォーター(Horse To Water)」の作詞とレコーディングの共同作業となり、この曲は、ジュールズ・ホランドのニュー・アルバム『スモール・ワールド・ビッグ・バンド(Small World Big Band)』に収録された。
ジョージの音楽は、「ドント・バザー・ミ−(Don't Bother Me)」から「ホース・トゥー・ザ・ウォーター(Horse to the Water)」に至るまで、自分の苦痛を語り、自分のもろさを告白し、古代の詩人がやっていたように、神への祈りを表現してきた。レコーディングを通して彼は、人類のために祈りを捧げてきたのだ。 

●去年のクリスマス、ジョージはレコーディングと2001年の再リリースの仕事が終わったら、「どこか、太陽がさんさんとしていて、あたたかい場所に行きたい」と語っていた。
その場所が私たちの心のなかにあって欲しいと願う。


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