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ジョンの未発表曲集CDボックス、収録内容の一部とヨーコのコメント


11月(イギリス2日、アメリカ3日、日本6日)に発売されるジョンの未発表曲集4枚組ボックス・セット“THE JOHN LENNON ANTHOLOGY”の収録内容の一部と、オノ・ヨーコのコメントが公表された。
ヨーコはこのボックスの選曲とプロデュースを行なっている。
「ジョンのひとつの側面はレコードがたくさん売れてヒットが出ることを好むところ。それは彼のバック・カタログで楽しむことができます。もう一方の側面はプライベートで空想的なところ。もっと生々しく、荒削りでした。このボックス・セットの作業は時にとてもつらいものでした。いくつかの曲は、聴いていてジョンがそこにいるような気がしたからです」
「彼が残したすばらしい音楽を、現実にジョンがいっしょにいるかのように思いながら聴くのは、時として難しいことでした。でも、ひとつひとつの音、ひとつひとつの息づかいを聴くのはこのうえもない喜びでした。ジョンはおそろしいほど才能に恵まれていました。まさにひとりの天才が作品を生み出すのを見ていたのです。このコレクションにたずさわることができて、とても名誉なことだと思います。ジョンの作品はこれからも長いあいだ残っていきます。そしてここに収められたものは、作品がどのように作られたか、という道のりなのです。このボックスには私の知っているジョンがいます。そして、それをみなさんと分かちあっているのです」

“THE JOHN LENNON ANTHOLOGY”には、1969年から1980年までにジョンが残した音源のなかから未発表の音源100曲近くを収録。自宅でのデモやスタジオでのセッション、ライブ・ステージ、ヨーコやションといっしょにいるパーソナルなものなど、曲作りにつながる音源が豊富に収められている。
<収録曲の一部>
●「ワーキング・クラス・ヒーロー」:ごく初期のスタジオ・テイク
●「マインド・ゲームス」:デモ・レコーディング
●「真夜中を突っ走れ」:デモ・レコーディング
●「愛の不毛」:痛ましいほどの演奏
●「マイ・ライフ」:「スターティング・オーヴァー」の原曲のデモ
●「ボロード・タイム」:聴く者の心を引き裂くような演奏
●‘Serve Yourself’:ボブ・ディランのパロディ
●‘Satires 1, 2, 3’:ボブ・ディランのパロディ
●‘The Rishikesh Song’:ジョージ・ハリスンのパロディ
●アルバム『ロックン・ロール』制作中にスタジオで録音された、ジョンとプロデューサーのフィル・スペクターとのやりとり
●小さかったショーン・レノンが歌う「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」

60ページのブックレットには、ジョンのアート作品や文章、パーソナルな写真が収められている。ジョンについてヨーコが初めて明かすエピソードも読むことができる。ジョンのバイオグラフィーと作品解説を書きおろしたのは音楽ライターのアンソニー・デカーティス。彼はエリック・クラプトンのボックス・セット『クロスロード』のライナーでグラミー賞を受賞し、『ローリング・ストーン』誌などで執筆している。
日本盤にはこのほかに、翻訳と解説、歌詞の対訳の入ったブックレットがもう1冊追加される。

ボックス収録曲を1枚にダイジェストしたCD“WONSAPONATIME”は、日本では11月11日発売予定で、海外ではボックスと同じ日に発売。


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