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ヘザーのトレード・ショーで、ポールも記者会見に出席


1月7日、ヘザー・マッカートニーのハウスウェア・コレクションの発表記者会見がアメリカズマート・アトランタで開かれ、ヘザーと並んでポールも姿を見せた。ふたりは午後5時過ぎに会場に現れ、なごやかな雰囲気のなか、およそ20分間にわたって記者たちの質問に答えた。
ヘザーに同行した理由についてたずねられたポールは、「僕は親ばかだからね!」と会場をわかす。しかし、スポットライトは主役ヘザーのほうにあててやってほしいというポールの言葉どおり、質問の多くにはヘザーが答え、ポールは娘のサポート役に徹した。
母リンダからインスパイアされた作品があるか、という質問に対して、ヘザーは次のように語った。
「すべての作品がそうです。母からの影響は私たちの内にあります。母の個性も、強さも、地球を思いやる気持ちも、すべてが私たち家族、つまり、メアリーにもステラにもジェイムズにも私にも、そして父にも受け継がれていますから」
同時に、ヘザーの作風はメキシコのインディアンからも強く影響を受けているが、それはコレクションのロゴにも表れている。
「Mは山を象徴しています。それから三日月と、海。このロゴからはエネルギーが感じられます。私が生まれたアメリカ南西部に太古から伝わる太陽を表すシンボルを借りて、そこに私がメキシコで学んだ色使いを盛り込んで作りました」
そして、衰退しつつあるインディアン文化を救わなくてはならないと呼びかける。
「彼らの祖先も、彼らのあいだに古くから伝えられてきたシンボルも、私たちの現代の生活にとってもたいせつなものだということ、そして私たちの力で太古の世界と現代の世界を融合することができるということを声に出して訴えれば、彼らを救う何らかの手だてを得ることができると思います」
ポールも「そしてみんなに、彼らに対して関心を持ってもらうようにすることが第一だ」と補足する。前回行なわれたヘザーの陶器の個展は先住民族を支援する団体とタイアップで開かれ、収益の一部が寄付されていた。
アーティストとしてのヘザーについて、ポールは「ずいぶん幼いころから、こういう面ですごい才能を発揮していた。最初は陶芸家としてスタートして、今度はインテリア・デザインの分野に足を踏み入れたわけだけど、ヘザーはずばぬけた才能の持ち主だと思う」と高く評価している。そして、4人の子どもたちについては、次のように語った。
「子どもたちがもっと若かったころ、将来についてあれこれ強要したことは一度もない。いろんなことを学んでる最中だったし、まだ将来の見とおしもたっていなかっただろうからね。今はもうみんな成人してるから、きちんとした自分の仕事を持ってもおかしくない。だから子どもたちが望めば、(有名人としての「マッカートニー」の名前を)いつバトン・タッチしてもいいよ」
ヘザーはポールについて、「父は私が通り抜けなければならないあらゆる道で、私をサポートしてくれています。ほんものの父親がいてくれるということ自体が、私にとってたいせつなことです」と述べた。
会場がアメリカであることを意識して、ポールは"Yo!"と声をかけたり、質問に答えるときにも"Yeah, man!"とアメリカの若者っぽい言葉を連発してサービス。また今年春に自分がおじいちゃんになることにもふれ、みんなから祝福される場面も。そしてフォト・セッションでは、ポールがヘザーのデザインしたショールを体に巻き、バスタオルにみたてて「今、シャワーをあびてきたところ」だと冗談を言ったかと思うと、それをスルリと落としてあわてるそぶりを見せ、会場は大爆笑になった。ユーモアいっぱいで、笑いのたえない記者会見だった。
記者会見のあと、およそ30分間のプライベートなレセプションが行なわれた。


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