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イギリスでブライアン・エプスタインのドキュメンタリー放送、ポールも出演


ブライアン・エプスタインの人生をテーマにしたドキュメンタリー“THE BRIAN EPSTEIN STORY”が、12月25日と26日にイギリスのテレビBBC2で放送された。同局のドキュメンタリー番組『アリーナ』の一環として制作されたもので、ビートルズとのかかわりとNEMSの成功を中心に、関係者のインタビューと当時の映像をもとに、彼の才能と複雑な人柄を浮き彫りにしている。ポールとジョージ・マーティンも出演し、NEMS所属アーティストからはジェリー・マースデンとビリー・J・クレイマーが、ほかにピーター・ブラウン、ジョアンヌ・ピーターソン(エプスタインの元アシスタント)、執事、エプスタインのおば、ジェフリー・エリス(元NEMSマネージャー)、マリアンヌ・フェイスフル、シド・バーンスタイン(プロモーター)などが出演。
この2部構成の番組は、第1部はエプスタインのおいたちからビートルズとの出会いがテーマで、第2部はNEMSの成功とビートルズのアメリカ制覇、エプスタインの個人的苦悩と死がテーマ。ユダヤ人であり同性愛者であることは生涯にわたり彼を悩ませたが、ここでは同性愛の事実について率直に語られ、興味本位に描かれるのではなく、彼の人格におよぼした影響のひとつとして扱われている。内容は決して私生活にかたよらず、マネージャーとしての彼の才覚についてかなりの時間がさかれ、「ロック・バンドのマネージャーの基盤を作った」エプスタインの存在の大きさが評価されている。収入の大半をエプスタインが独占していると噂されたこともあったが、彼はどのアーティストからも25%のマージンしかとっていないと否定した。また、マーチャンダイズの重要性を理解していなかったことが彼の大きな失敗であったと言われてきたが、ポールは「イギリスではまだあまり知られていない分野だったからね。いいかい、ビートルズ以前にこれほど成功したグループはなかった。なにもかも初めてづくしだったんだよ」とエプスタインを弁護。ポールは「誇らしげな表情で観衆のうしろに立っているブライアンの姿は、いい思い出として心に残っている。彼はほんとうに『ボーイズ』を誇りに思っていた。彼こそが5人目のビートルズだ」とも語っている。


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