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ラヴィ・シャンカール、ジョージ編集による自伝の軽装版出版にあたりインタビューに答える


ジョージが序文を寄せ、編集にも加わったラヴィ・シャンカールの自伝“RAGA MALA”(ジェネシス出版)の軽装版がこの10月に出版される。この自伝は、1998年に2,000部限定の豪華本として、CD(ジョージとリンゴが参加した曲を含む)とインドの香がセットされた形で出版された。軽装版の出版に先だってラヴィ自身がインタビューで次のように語っている。
この本を書くように勧めたのはジョージだという。「ジョージに言われたのです。『すばらしい人生を歩んでこられたのですから、そのことを書いてみてはどうでしょう』と。ジョージに神の祝福がありますように。ジョージはこれまで私にさまざまなインスピレーションを与えてくれました」
「この本は私の個人的なこと、とくに子どものころのことや、私と兄とのこと、そして西洋を旅したときのことなどに焦点をあてています」
「子どものころ、私はシタールやフルート、タブラなど、さまざまな楽器を演奏しました。それになにより、私は舞踏家でもありました。しかし私は師から、ひとつの楽器を選び、できるかぎりその楽器をきわめたほうがいいと言われたのです。その楽器がシタールだったというわけです」
「今になっても、シタールを『きわめた』とはとても言えません。そこが私たちの志す音楽のすばらしいところです。演奏しているときには常に、なにか新しいものを発見するものですから」
ジョージと出会ったとき、シタールを教えたときのことについて。「会ってすぐにひきつけられました。ジョージの誠実さにひかれたのです」
「最初の数週間はロンドンで教え、その後6週間ほど、ジョージがインドへやって来ました。そのあとジョージはあまりにも忙しくなってしまったため、それ以上続けることはできなかったのですが、そうでなければ、すばらしいシタール奏者になっていたでしょう。そう確信しています」
執筆活動について。「プロの作家なら本を書くための時間を特別に設けることができますが、私は始終旅をしています。レコーディングを行なったり、コンサートを行なったり、そういうあいまに本を書かなければならない、それは非常にたいへんなことでした」
来年4月で80歳を迎えるラヴィの活動は多岐にわたるが、人にはどのように思い起こしてほしいか、という質問に対して。「第一に音楽家として、私の演奏するシタールを思い起こしてほしいと思います。もちろん、私を思い出すときには『いい人』として思い出してほしいですね。実際に私がいい人であってもそうでなくても。少なくとも私はいつでも、いい人間でありたいと思っています」


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