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ポール、戦争の犠牲者のためにヘザー・ミルズ・ヘルス・トラストへ寄付


10月23日のイギリスの『ミラー』紙は、ポールが22日に、戦争のために手足を失ってしまった人たちをサポートする団体ヘザー・ミルズ・ヘルス・トラストに15万ポンドを寄付したことを報じた。代表のヘザー・ミルズ(31歳)はイギリスでもトップの水着モデルだったが、6年前に白バイにはねられて左足の膝から下を切断、以来ヘザー・ミルズ・ヘルス・トラストを設立して、ボスニアなどの戦場で地雷により手や足を失った人々のためにチャリティ活動を続けている。
ポールがミルズと最初に会ったのは、今年5月に行なわれた『ミラー』紙主催の「1999年プライド・オブ・ブリテン」賞の表彰式でのことで、ミルズもプレゼンターとして式に出席し、病気のために片腕と片手、両足を切断したヘレン・スミスという学生に賞を贈った(「プライド・オブ・ブリテン」賞については6月の「アップデート・ニュース」21を参照)。ポールはミルズの活動に感動、寄付することを決めたという。ポールの寄付によりミルズの活動の幅が広がり、同団体のコーディネーターとして、ヘレン・スミスを雇うことができるようになった。ミルズは次のように語っている。
「ポールからの寄付は、人生をだいなしにされてしまった多くの人たちにとって、状況をがらりと好転させるほどの大きな助けとなります」「これまではずっと活動資金は私の収入だけが頼りでした。ポールのバックアップは心からありがたく思います。ポールに続いてほかの方々も協力してくださることを願っています」
ポールは10月22日に『ミラー』紙のインタビューに答えて、ミルズの活動に協力することになった経緯について次のように語っている。
「表彰式に出席したとき、最初は正直言って、いつもと同じような普通の式なんだろうと思ってた。ところが実際には、僕があれほど心を動かされた表彰式はなかったと思うくらい感動的だった。ほかの多くの人たちも同じように感じたと思う。受賞者が壇に上がって賞を贈られるたびに、出席者は感動し、涙を流し、ほんとうに勇気づけられた。
僕はヘザーがヘレンに賞を贈るところも見ているけど、ほんとうに心がゆさぶられたよ。あのときは、ヘザーがどういう人なのかも知らなかったし、ステージに駆け上がるその姿からは、体に障害があるとは想像もつかなかった。スピーチがまたすばらしくて、僕も考えさせられるところがあった。
そのあとしばらくして、あるテレビを見たんだ。『ギネス・ワールド・レコーズ』とかそんなような番組だったと思う。テレビには最新の義手をつけてるっていう男が出てた。その義手っていうのが、映画の『スター・ウォーズ』に出てきそうな感じでね。その人の肩の神経末で操作してるんだけど、文字どおりバイオニックの腕だよ。『すごいアイデアだな。手や足を失ってしまった人たちにとっては、あれこそ希望の光だ。そのために資金を援助したら、役に立てるかもしれない』って思った。
それでヘザー・ミルズに連絡をとって、さっそく会ってみたんだ。ヘザーは自分の活動について話してくれたんだけど、その内容っていうのが、クロアチアやカンボジアのような国で地雷のために腕や足を失ってしまった2万7,000人もの人たちに、義手や義足を提供することだって言うんだ。僕の考えてたこととぴったりだった。僕は子どもたちにも話をして、援助を買って出ることにした。僕の寄付が、ほんの少しだけ活動の幅を広げるのに役立つと思う」
ポールはまた、ミルズが企画したチャリティ・レコードのために自宅スタジオを提供したり、バック・ボーカルとギターでも参加して協力している。これらのことがきっかけで、11月7日にイギリスの『ニューズ・オブ・ザ・ワールド』紙が、ポールとミルズのあいだにロマンスがめばえていると報じたが、これについては双方とも否定。ポールは次のようにコメントしている。
「僕が女性たち(今年4月にデザイナーのスー・ティムニーと噂がたてられたことを受けて)と仕事をしているからといって、即そういう人たちとビジネス以上の関係があるということにはつながらない。ヘザー・ミルズとはこれからもいっしょにレコーディングを続けていくつもりだし、それにこの噂は真実じゃないけど、これが機会になって、彼女が世界中の体の不自由な人たちのためにこれだけ力をつくしているということがもっと注目されるようになるといいと思っている」


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