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ジョージの詳報・続報


12月30日にジョージと妻のオリビアがヘンリー・オン・テムズの自宅フライアー・パークで襲われ負傷した事件で、テムズ・バリー署では、リバプール在住のマイケル・エイブラム(33)を殺人未遂の容疑で逮捕しており、犯行は強盗目的ではなくジョージを狙っての計画的なものではないかという見解を明らかにしている。詳しい動機については取り調べが待たれる。担当医師は、ジョージの容態は安定しており、3〜4日で退院できるだろうと語っている。
容疑者は現地時間30日午前30分ごろ、キッチンの窓ガラスを破り、刃渡り約18センチのナイフを持って邸宅内に侵入。ジョージとオリビアはガラスのわれる音で目を覚ました。ふたりはナイフをふりまわす容疑者に抵抗し、凶器を奪おうと、3つの部屋で約10分間にわたる格闘となったが、最後にオリビアがスタンドで容疑者の頭を殴り、ふたりで相手を組みふせて警察が来るのを待っていた。ジョージはこの間胸を4か所刺され、オリビアも頭に裂傷を負った。オリビアは入院の必要はなく、長男ダニーとともにジョージにつきそっている。
ジョージは自宅近くのリーディングにあるロイヤル・バークシア病院で手当を受けたあと、ロンドン北西部アックスブリッジにある、肺や心臓など胸部専門のヘアフィールド病院へと移された。ロイヤル・バークシア病院のスポークスマン、マーク・グリッティンによれば、ジョージの命には別状はないが、ふたりともひじょうに強い精神的ショックを受けていると話したうえで、それでもジョージはグリッティンに対して「押し入ってきた男は強盗ではない、でももちろんトラベリング・ウィルベリーズのオーディションを受けに来たわけでもない」と語ってユーモアのセンスの健在ぶりを見せたと報告している。同病院のアンドリュー・ペンジェリー医師は、ジョージが受けた4箇所の傷のうち3つは浅かったものの、残りひとつが深さが約2.5センチメートルで右肺にまで達しており、急所がはずれたのは不幸中の幸いだったと語っている。ヘアフィールド病院のウィリアム・ファウンテン医師によると、ジョージの胸には、肺にたまる水を出すための管が入れられているが、手術などこれ以上の処置をせずに、肺がふたたび自然にふくらむのを待つという。ナイフの刃についたばい菌からの感染が心配だが、それがなければ合併症をひき起こすこともなく、完全に快復するだろうと話している。

軽傷を負った容疑者はオックスフォードのジョン・ラドクリフ病院で手当を受けたあと、セント・アルデイツ警察本部に身柄を拘束されており、取り調べを待っている。フライアー・パークは有刺鉄線がはられた3メートルの塀で囲まれ、24時間体制の厳重な警備がしかれていることで知られているが、警察では容疑者がどのようにして敷地内に探知されずに侵入できたのか調べている。一方マージーサイドの警察も、リバプールのハイトンにある容疑者宅を家宅捜索した。

事件についてはポールとリンゴとオノ・ヨーコに早急に知らされ、ポールがコメントしたほか、リンゴもカリフォルニアの自宅から「今回起こった事件について、妻のバーバラも僕もひじょうにショックを受けている。ジョージとオリビアには僕らからのすべての愛を贈り、そしてジョージが早く快復するように願っている」とコメントを寄せている。またジョージ・マーティンは、「ひじょうに驚き、恐ろしく感じている。ジョージは静かな人生を送ってきた。そのジョージを選んで襲おうなんていう人間がいるとは想像できない」と語った。


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