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ジョンが「イマジン」を作ったピアノがオークションに


ジョン・レノンが平和を願って‘Imagine’を作曲したピアノが、オンライン・オークションに出されることになった。落札価格は100万ポンド以上と推定され、ポップ・メモラビリアとしては最高値のアイテムになりそうだ。
問題のスタインウェイのアップライト・ピアノは、かつてアスコットにあるジョンの自宅に置かれていたもので、現在は個人のコレクターが所有しているそうだ。フリートウッド・マックのミック・フリートウッドと競売人のテッド・オーウェンが新しく開設するインターネット・オークション・サイトの目玉として競売にかけられることになった。
このピアノは先日のヨーコの67歳の誕生日にあわせて、リバプールのアルバート・ドックにあるビートルズ・ストーリー・ミュージアムで初公開された。300万ポンドの保険をかけ、警察の護衛のもとにリバプールに到着したこのピアノは、8か月間の展示期間中、警備員が24時間体制で見守るという。
1971年にレコーディングされた‘Imagine’は、1980年、ジョンが熱狂的ファンに射殺されたのちにふたたびチャート1位になった曲。昨年の投票でも、イギリス人のもっとも好きな歌詞の第1位、ミレニアム(1000年間)の偉大なる曲の第2位に選ばれた。クリスマス前に再リリースされた‘Imagine’のシングル盤は、チャート3位まで上昇した。
今回オークションに出品されるのはウッド仕上げのピアノで、一般的にはプロモーション・ビデオに登場する白いピアノのほうが有名だが、ジョンは作曲のときには今回のピアノのほうを使ったそうだ。「最近、メモラビリア市場は驚くほどの落札価格がついています。エリック・クラプトンのギターには50万ポンドの値がつきましたが、ジョン・レノンは、世界的にも、精神的にも、音楽的にも、さらに大きな影響力を持っていますからね。現在の所有者も、もちろんジョンの熱烈なファンです。10年前にこのピアノを入手したものの、やはりミュージアムに展示されるのが妥当と考えたようです。ジョンがアメリカ人だったら、このピアノはとっくに国家遺産として保管されているはず。イギリスでもそろそろ同様の対応をすべきでは」とオーウェンは語っている。


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