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ヘザー・ミルズに20万ポンドの賠償金


7年前、警察のオートバイにはねられ片足を切断した元モデルのヘザー・ミルズ(31)に対し、ロンドン警視庁は20万ポンドの賠償金を支払うことを明らかにした。ポール・マッカートニーと交際中のミルズは事故のあと、警視庁に賠償訴訟を起こしていたが、最終的には示談で解決したという。警察側は「ヘザー・ミルズとは示談で和解した。賠償金は支払うが責任を認めたわけではない」と話している。
昨年、チャリティ・イベントでポール・マッカートニーと知り合ったヘザーは、長年にわたり警視庁に正当な賠償金額の支払いを求めていた。今回、警視庁側がヘザーの請求額を認めて支払いに応じた。ある警官は「彼女には同情はするが、この賠償金額はあまりにも高い。警察だけが責められるのはおかしいと思う」と語っている。
ヘザーは1993年8月、ロンドンのケンジントン通りで警察のオートバイにはねられ、片足を失った。彼女をはねた警官のサイモン・オズボーンが、ヘザーに対して賠償訴訟を起こしたため、彼女も賠償金の請求に踏み切ったという。「告訴するつもりはなかったけど、オズボーン氏が先に訴訟を起こしたので、私もそうせざるを得なかった」とヘザーは言う。
裁判でオズボーンの弁護士は、ヘザーが無防備に道路を横断したことで事故が起きたと主張。治安判事は、オズボーンが危険な運転をしていたわけではないことを認めた。オズボーンはその後、この事故で自分も負傷し、訴訟中に自分と家族が精神的に多大な損害を受けたとしてヘザーを民事訴訟にかけたが、民事裁判は行なわれなかった。
ヘザーは事故直後のことを「ほとんど覚えていない。わかっているのは警察のバイクにぶつかって足が下敷きになったことだけ」と言う。彼女は、事故に遭わなければモデルの仕事だけで200万ポンドの収入はあったと主張。「事故のあと、国内でのモデルの仕事はいっさいなくなった。モデルに復帰したかったけれど、チャリティやテレビの仕事に専念するしかなかった」と語っている。実際には、事故で片足を切断してから4年後、ヘザーはイタリアの化粧品会社パスカルと75万ポンドのモデル契約を結んでいる。
ヘザーはチャリティ・イベントで出会ってからポールと親しくなり、リンダ亡きあとのポールのパートナーになった。
スコットランドのテレビ記者シーナ・マクドナルドも1999年にパトカーにはねられたが、裁判で警官は無罪になった。彼女もまた警察に賠償請求すると断言している。


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