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ブライアン・エプスタイン・ストーリー


ビートルズを見出し、世界的に有名にし、そして、ビートルズの全盛期にこの世を去った男、ブライアン・エプスタイン。彼の事が熱っぽく詳細に描かれた番組が製作された。BBC(英国放送協会)のドキュメンタリー、“ブライアン・エプスタイン・ストーリー”である。

このドキュメンタリーは二部構成になっていて、すでに語られ尽くした、いわゆるビートルズ・ストーリーの繰り返しにならないように考えられている。また、ビートルズの音楽以外の部分を映し出すことで、ドキュメンタリーのテーマがわかりやすい内容となっている。
第二部のインタビューは初期の国際的映像である貴重な60年代のフィルムで、とっつきにくい感じもあるが、落ち着いた雰囲気もかもし出している。

BBCの『アリーナ』シリーズの編集者、アンソニー・ウォールは、この番組を制作するにあたって、ドキュメンタリーは年代を追っての構成にはなっているものの、最も悲劇的であるエプスタインの死の場面を、番組のヘッドラインから外してしまう事から取りかかったようだ。そうしないと、感傷記事を専門に扱う、大げさですぐにカットを入れるようなMTV/VH1の放送のようになってしまう恐れがあったからである。

番組の進行は、いわゆる、ありきたりの大衆受けをねらったものや、定番の短編ロック記録フィルムからこの番組を切り離すため、クラシック音楽の旋律にのせてビデオ・モニターからのフイルムを流すなど、ところどころ気取ったところも見られるが、全体は哀調をおび、エプスタインへの追悼の気持ちが込められている。
そして、ビートルズの特徴である茶目っ気や、時折何をしでかすか分らないようなところ、また、彼らが初めて有名になった時の事などにそれほどふれていないにもかかわらず、この番組は人を惹きつける構成なのである。とのこと。


●出演協力
ポール・マッカ-トニー、ジェリー・マースデン、ビリー・ジェイ・クラマー、ジョニー・グスタフソン、ピーター・ブラウン、アリステア・テイラー、ステラ・エプスタイン、サイモン・ネピアーベル、ロバート・スティグウッド、ライオネル・バート、ジョアン・ピーターセン、ロニー・トリンブル、ブライアン・バレット

●BBCワールドワイド・アリーナ・プレゼンテーション、A&Eプロダクション

●製作
アンソニー・ウォール

●エグゼクティブ・プロデューサー
デビー・ゲラー、ダイアナ・マンスフィールド

●監督
アンソニー・ウォール

●映像
ジョン・サベージ

●カメラ(カラー/B&W、ビデオ)
ルーク・カーディフ

●8ミリ映像
ルイス・コールフィールド

●編集
ガイ・クロスマン、ロイ・ディバオール

●音声
ゴッドフリー・カービー


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