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ポールのチャット終了!


どんな様子が覗いてみましょう。


「絵画に初めて興味をもったのが、リバプールの学校で裸婦像を描いたことだったらしいですね。リバプールでの個展はいつですか? その学生時代の裸婦像は含まれますか?」
そう、裸婦像から始めた。でもママに見つかってパパにばれてしまったんだ。それでおわり。リバプールのWalker Art Galleryから実際、展覧会のオファーがきているんだ。そこではジョンと午後の楽しい時をよく過ごしたよ。だからとっても楽しみ。2001年10月から2002年1月までだよ。

「絵と音楽では同じものを表現してますか?」
ふつう僕にとって、音楽と絵は別個のものだ。絵は特定の時間のムードから生まれるけど、Cマイナー、Fのキーとかいうのもある。特定の音楽が見えたらどうなるか僕が思ったのを絵にしたんだ。それ以外は別のものだよ。

「評論家から先入観をもって見られる絵を描く有名人にはなりたくないそうですが、絵を描く有名人と、絵を描いて有名になった人との違いはなんですか?」
突然絵を描きはじめたミュージシャンと思われるのが心配だった。どうせつまらないと無視される気がしてね。もし成功した画家ならば、批評や判断されるまえに機会が与えられると思うけど。だから15年間だれにも言わなかった。僕は悪くないんだって言うつもりで、いまこうやって発表したけど。

「筆をとって、ギターを置くわけですか?そうじゃないといいですけど。リフレッシュになればいいですね」
ブラシをとるのは音楽に戻るたすけになる。音楽を失うなんて僕にはできないよ。絵を描くことはまったく違うことで、別の方法で自分を表現できるんだ。

「オーストラリアでは今午前2時です。でもあなたのため!オーストラリアでの展示はないのですか?私の名前はエリナーで、父があなたの曲にちなんでつけました」
名字を変える気はないんですか?2時なのは僕のせいじゃないよ。でも起きててくれてありがとう。今のところオーストラリア訪問の予定はないけど、オーストラリアは好きだし、近い将来行けるといいなと思ってる。とにかく、すばらしいオリンピックだったね!パラリンピックも。すばらしいショーに仕上がってた。おめでとう。

「“Andy In the Garden”という絵が好きです。カラー・コントラストをどう使ってますか?実物や人物を表現するのに特定の色を使いますか?それともコントラストの鮮明さが大事ですか?」
あらゆる色を取り入れるのが好きだね。色で実物を表現することは意識的に考えてないな。色は好きか嫌いかぐらいで。だから色はのばしてみて、どの色を使うのか本能的に決めてる。

「私はあなたの音楽にインスパイアされて作曲をはじめた何百万もの人のうちのひとりです。あなたの絵は音楽と同じように人に影響を与えると思いますか?」
僕や僕の仲間の影響で音楽をはじめたなんててれるね。僕が言ったことで、絵に興味をもってくれる人がいたらうれしいね。

「ここブラジルにはたくさんのファンがいます。Maracan Stadium(マラカン・スタジアム)でのコンサートを思い出して下さい。いつここに展示会が来ますか?」
いまのところ2か所でしか予定がないんだ。11月初旬のニューヨークのthe Matthew Marks Gallery‘(マシュー・マークス・ギャラリー)とさっき言った、来年10月のリバプールのthe Walker Art Gallery(ウォーカー・アート・ギャラリー)。ブラジ
ルでだれかがオファーしてくれれば引き受けるよ。いまともだちのBrain Clarke(ブライアン・クラーク)といるんだけど、彼が言うにはもうすでにオファーが来てるって。だからどうなることやら???

「アートは教えられるものでしょうか、それとも天から与えられるものでしょうか?」
基礎は教えられると思う。でも特別な天才を教えることはどうかな。僕はトレーニングを受けてないけど、静物画とかを習いたかった。偉大な画家やアーティストには教えられないなにかがあると思う。

「ほかの美術に興味はありませんか?彫刻とか演劇とか」
僕は多趣味な人のひとりだよ。だからなにに集中すべきか注意してる。Brian Eno(ブライアン・エノ)から、戦争の子どもの美術展のためになにかしてくれと言われて、ちいさい木彫りをやろうと思って、何点か作ってみたけど、彫刻とは程遠いものだよ。好きなことをやるなら自由にやるのが理想だね。

「”Big Mountain Face”はなにからインスピレーションを受けたのですか?」
題材そのものと砂漠の砂からだよ。アース・カラーを表現しようとしてたら、顔が現れたんだ。それで、そのインスピレーションにそのまま従ったんだ。

「ポール、チャットにきてくれてありがとう。美術の検閲についてどう思われますか?」
チャットを楽しんでるよ。ようこそ。美術の検閲は一般的にいいアイデアではないね。だってだれが正しい、正しくないって決めれるんだい?嫌なものは無視して、好きなものだけ楽しめばいいんだ。自由は国っていうの好きなことをしていいってことだ。

「リンダの影響はありますか? 彼女はすばらしい写真家でした」
彼女は僕の絵を好きだったし、もっと描くように励ましてくれたからそういうふうに影響されたね。彼女のすばらしい写真は僕の絵にはあまり関係ないけど、だいたい彼女の影響は「本物の画家みたいね」というだけだった。それでじゅうぶんだったんだ。

「アルバムのジャケットに絵は使わないんですか?」
いちどビートルズのファンクラブ用のアルバムに描いたことがあるけど、最近では“LIVERPOOL SOUND COLLAGE”がそうだよ。

「ジョンの60年代のリトグラフについてどう思いますか?」
60年代のジョンの本にある絵は大好きだよ。彼の態度もね。あと好きなのはマグリット、ティエポロ、ドーミエ、フェルメール、などなどなど、たくさんいるよ。

「絵を描いているとき音楽は聴きますか、そうだとしたらどんな曲を?」
そういう人、多いみたいだけど、僕はめったに聴かない。でも個展の作品には聴きながら描いたのもあるし、最近では“LIVERPOOL SOUND COLLAGE”を聴いてた。あれはいいよ。ふだんは、ブラシの音だけ。

「夢の内容を使うことがありますか?」
夢というか、起きてはじめに考えたことやイメージを見て、その日なにを描くか決めたりするね。

「あなたの絵には古代ケルト民族的なものを感じますが、そうでしょうか? リンダより」
ハイ、リンダ。いい名前だね。今回の個展を開くことになって、ケルトのものをみてたら、ドイツとイギリスをつなぐものだと気づいたんだ。両方、ケルトの源だし、アイルランドの起源でもあるから、自分自身でもあるな、と思って、古き良きケルトを題材にシリーズ画を描いたよ。a dick a dickって呼ばれても気にしないところが魅力のひとつだね。

「私たちはあなたの影響でベジタリアンになりました。もう1年たちます。ありがとう!」
それはよかった。それはすばらしい一歩だよ。僕と世界の動物から拍手を送るよ。

「“Flaming Pie”にケーキを描いたのはあなたですか?」
ああ、ミキシング・デスクにchinagraph(中国の絵?)を描いてたら、“Flaming Pie”のロゴになったんだ。

「私のアパートにペンキを塗ってくれませんか?」
いいけど、めちゃくちゃ高いよ。

「どこにいていつ返事を送ってるんですか?」
来られると困るからねぇ。

「アンディ・ウォーホールはどう思いますか?」
60年代に彼に会ったよ。とってもかっこよかった。シャイみたいだったけど。彼がなにをしてて、どうしたかというのは知ってる。彼の作品は時の試みだったんだ。これからもそうだと思う。

「人と場所、どちらからインスピレーションを受けますか?」
両方合わせてだね。たぶん顔がいちばんだな。自分の顔が景色に見えるんだ。絵を描こうとすると、そんな気になったりするんだよ。

「ピーナッツ・バターとトマト・サンドイッチは食べますか?」
あまり好きじゃないんだ。パパはピーナッツ・サンドをうまく作ってたけど、よっぽどじゃないと食べなかった。

「絵を描きはじめて、それが完成したときどう見えるか分かるのですか?音楽でも同じですか?」
さあ、よく分からない。音楽もそう。インスピレーションに従って描き続けるだけだよ。音楽ではギターの弦、絵ではブラシの動きかな。“Andy In the Garden”という絵は2本のブラシの偶然の動きから来たんだ。

「美術館、博物館には行きますか?」
もちろん。ロンドンのテート・ギャラリーについに行ったよ。よかったよ。バービカンにも別の夜行った。これもロンドン。最近ではパリのルーブル、オルセー美術館に行けた。

「コンピューター・アートはしないのですか? ホノルルにて」
ホノルル・・イギリスは秋が深くなってきたよ。ミュージック・プログラムと作曲には使うよ。でないとコンピューター音痴とか思われるの嫌だから。

「アップルのロゴはマグリットの絵に影響されたのですか? アンナより」
いい名前だね。そういう歌があるんだよ。そう、あれはルネ・マグリットの絵に影響された。友人のRobert Fraser(ロバート・フラッサー)がある夏の日、僕の家に来て、なにも言わずにその絵をテーブルの上に置き去ったんだ。彼いちばんのコンセプチュアル・アクトだね。

「ロシアのHermitage Museun(ハーミテージ・ミュージアム)で展示予定はありますか?」
行きたいと思っている場所のひとつだよ。まだ一度も行ったことがないんだ。ロシアにはいつか行こうと決めている。そしたらそこに行くようにするよ。

「ピアノやギターじゃなくてブラシをとるときは、どういうふうに感じてるのですか?」
なぜだかしらないけど、最近は絵を描いてばっかりだね。ギターやピアノに触れてないって意味じゃない。最近見たものにインスピレーションを感じて、それで絵を描きたくなるんだ。

「これからの野望はありますか?」
学問に王道なし。いっぱいあるよ。叶えようと頑張ってる。

「絵を完成するにはどれくらい時間がかかりますか?」
いろいろ。でも速いと思う。3、4時間だったり。それ以上かかることもあるけど。

「歴史から絵画を消せるとしたら、どれにしますか?」
そんな嫌いな絵はないよ。De Kooning(ド・クーニング)が自分の絵を見て、「取り去れ」って言ったらしいけどね。ほんとに取り去った。

「絵は音楽同様、情熱ですか、それともエンターテーメントですか?」
そう、情熱だ。ただ音楽とは表現法法がぜんぜん違うと思う。たとえば、音楽はロマンティックに作れるけど、僕はそんな絵はかけない。でも別の情熱的な世界へと誘ってくれるんだ。

「悩める美術学生にアドバイスください」
絵をはじめたとき、たくさんの人にアドバイスをもらったけど、もっと描け、ということだけだった。そんなこといってはぐらかしてるのかな、って思ってたけど、それがいちばんだと今では思う。

「子どものアート・ブックを作りますか?」
僕の子どもが小さかった頃、よく物語を作って絵を描いていたよ。でも考えたことないな。さあ、もしかしたらね。


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