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‘Imagine’がイギリスでシングル・ナンバー・ワンに投票される


ジョンの‘Imagine’が、チャンネル4のテレビ局が行なった投票でイギリス人の好きなシングルとしてナンバー・ワンになった。クイーン(Queen)の‘Bohemian Rhapsody(ボヘミアン・ラプソディー)’が、ほんの2票差で第2位。そのほかのトップ5は、第3位にビートルズの‘Hey Jude’、第4位がアバ(ABBA)の‘Dancing Queen(ダンシング・クイーン)、第5位にポリス(Police)の‘Every Breath You Take(エブリ・ブレス・ユー・テイク)’。これは100,000人以上の投票者が選んだ結果である。以下はヨーコさんはじめ関係者のコメント。

オノ・ヨーコ
有名な曲はよく夕方か夜遅くに録音されてるのですが、この曲は、朝レコーディングされました。世界中がこのメッセージに大変強く影響されため、もう今ではラディカルな曲には聞こえませんが、これはだれもが信じたいと思うメッセージなのです。私たちふたりともこれが意味のある歌だと感じました。ジョンがきっとナンバー・ワンのような歌になるにちがいないと感じたのは確かです。その予感があたったのです。ビートルズから離れ、独立してひとりになったジョンにとって、この歌は新しいフィーリングだったのです。予感というよりも祈りだったのです。「この歌が世界中に流れる希望をもとう。」という意味の、祈りだったのです。私たちは、詩を書くことが、世界をよくするのに役立つことを願っていました。私たちの歌は、素直で誠実だと思っていました。なにが来ようとと、絶対に役に立つものだったのです。なぜなら、真実にはパワーがあるからです。講義や説教のようなものでなくてもいいのです。

クラウス・フォアマン (ベース・プレーヤー)
このアルバムで演奏したプレーヤーはみんな友だちだ。みんな仲がよかったけれど、レコーディングは、特にリラックスした雰囲気で行なわれたわけではなかった。僕らがやっていることすべてを撮影しているカメラマンがいた。ジョンはエンジニアと気が合わなかく、そのエンジニアとどなりあいながらセッションをすることがあった。でも‘Imagine’をレコーディングしているときは、独りよがりのことをする者は、ひとりもいなかった。ジョンは、白いピアノを使いたかったんだ。彼のリビング・ルームから運んできたけど、いい音が出なかった。だから最後には普通の茶色のアップライト・ピアノと取り替えた。
どの曲もレコーディングが終わると、ジョンはなにか言いたげに僕らを見ていた。でも‘Imagine’のときはちがっていた。それはこの曲がとてもシンプルで、だれもが理解できたからだ。指示を与えるのはむずかしいけれど、ジョンは簡単な言葉とメロディーで教えてくれた。それがすぐにだれの頭の中にも入っていった。これが名曲となるのは、明らかだった。この曲に参加できて僕は光栄に思っている。

アラン・ホワイト (ドラマー)
僕はジョンがビートルズ解散後、トロントで最初にソロをやったときに、初めてドラマーとして参加した。僕はまだ21歳だった。ジョンは僕にとってお手本のような人だった。
ジョンが初めてあの曲を弾いたとき、奇妙な瞬間があった。だれもがみんな特別なものを聴いたと思った。セッションは、たった1週間で終わった。いろんな人が出入りしていて、エリック・クラプトンも来た。ジョージ・ハリソンとマイルス・デイビスもいた。ジョンがある晩、あるテレビ番組を見るよう強く言っている情景をはっきりと覚えている。僕はジョンとエリックのあいだにはさまれていて、ヨーコはベッドの上にいた。本当に楽しかったよ。


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