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●“HOLLY DAYS”(ホリー・デイズ)
デニー・レイン
元ウイングスのデニー・レインがバディ・ホリー・ナンバーをカバーしたアルバム。ポールの全面プロデュースで1976年に発表された。ポールはベーシック・トラック製作やコーラスに全面参加。ポール・ファンにはうれしい。リズム・ボックスが多用されているのがちょっと寂しいが、ちょうど‘Wonderful
Christmastime’あたりのサウンドの香りもして自宅録音という感じ。リンダさんのコーラスももちろん入っています。単なる復刻盤ではなくブームに便乗して、リマスター&紙ジャケ使用というのが何ともおかしい。
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●“YOU'VE GOT A FRIEND”(ユーブ・ゴット・ア・フレンド)
水島早苗
しかし、うちのスタッフはなんとシブイ音源を発掘して来たのでしょうか。1975年にレコーディングされたジャズ・シンガー、水島早苗のファースト・アルバムの初CD化。少し演歌が入っているのは時代的にもしょうがないですが、ジャズと言うよりはソウル、ブルースよりの迫力あるサウンドとボーカル。真空管サウンドと言うか、とても分厚いサウンドがいい。‘Yesterday’をカバー。
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●“a tribute to the Beatles”(ア・トリビュート・トゥ・ザ・ビートルズ)
Various
ちょっと節操のないコンピレーション・アルバム。ニナ・シモンからボストン・ポップス・オーケストラまで全10曲収録。ジョンとポールが感動して電話をかけたというニルソンのカバー‘Mother
Nature's Son’が収録されているのが唯一の救いか。「失われた週末」で酒ヤケする前の透きとおったボーカルは必聴。
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●“Hard to say goodbye-The very best of Toots
Thielemans”(ハード・トゥ・セイ・グッド・バイ
―ザ・ベリー・ベスト・オブ・トゥーツ・セルマンス)
Toots Thielemans
ハープの名手のベスト盤。テレビや映画音楽を多数手がけているだけあって、情景の浮かぶ曲が多い。ハープだけでなく口笛も多く、ジョンと共通するところと言えるかも。‘Imagine’をカバー。
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●“The Very Best of Blankey Jet City”
(ザ・ベリー・ベスト・オブ・ブランキー・ジェット・シティー)
ブランキー・ジェット・シティー
惜しくも解散してしまったBJC。メンバー自身が選んだ1998年のベスト盤。未発表曲の、その名もズバリ‘John Lennon’を収録。日本語を重要視しない日本のミュージック・シーンでかっこ悪いまでに言葉を意識したボーカルのベンジーがかっこいい。デビュー時はディランに似てるなあと思ったけど、ジョンが好きだったのね。
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●"FAMILIAR TO MILLIONS"(ファミリア・トゥ・ミリオンズ)
OASIS
2000年7月21日のロンドン・ウェンブリー・スタジアムのライブ盤。オアシスのレノン・フリークぶりはよくご存じのはず。このアルバムにもミミ伯母さんの家の写真をシングルのジャケットに使って話題になった‘Wonderwall’や、ライブでスクリーンにジョンの言葉が映し出された‘Live
Forever’、そしてビートルズのカバー、‘Helter Skelter’を収録。オアシス風、またはレノン風?にアレンジされた‘Helter
Skelter’がなぜかさわやかに聞こえるのが微笑ましく、あのポールのすさまじいボーカルのすごさを再認識させられてしまう。「ビートルズは全員すぐれたボーカリストだ」と。
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●“ROOM508”(ルーム508)
SAKURA
最近日本でもカバー・アルバムが大流行。このアルバムにはジョン・レノン珠玉のバラード‘Woman’をはじめ、カーペンターズ、スティービー・ワンダーとビートルズ・ファンにはうれしい選曲。サンプリング・サウンドが多い最近のミュージック・シーンにおいてシンプルなアレンジとリズム・マシンの音が心地よいのだが、シンプルなだけに英語のニュアンスが妙に気になってしまうのが残念である。
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