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『ブラックバード・シンギング』の持つ不思議な力−米出版社が語る


アメリカでの出版社であるW. W. ノートン&カンパニー(W. W. Norton & Company)が自社のサイトで、ポールのはじめての詩集『ブラックバード・シンギング』の魅力を語っている。:

ポール・マッカートニーの詩は、表現豊かなラブ・バラードであろうと、胸を深く打つ悲しみのメッセージであろうと、言葉そのもののパワーで世界が構築されており、純粋で、不思議な力を持っている。ポールは最初の詩集のなかで、夢のようでいて、しかし、完全に成熟しきった世界を見せてくれる。それは、現代の、最も独創的で、最も愛される詩人としてのステータスを実証するものである。

読者は、なじみのある‘Yesterday’や、‘Penny Lane’、‘Hey Jude’などの、たくさんの詩にさらに親しみを感じるだろう。これらは、すべて20世紀の最も大切にされるべき詩である。そしてこの詩集には、今までに見たことがない、‘In Liverpool’のような、自叙伝的な詩も含まれている。メロディのない「詩」を書くきっかけとなった、ポールの親友アイバン・ボーンに捧げる胸を打つ詩も書かれている。ポールの感情的で幅広い、聡明な言葉の遊びは、詩や詩歌を通し、完全に一貫している。エイドリアン・ミッチェルは、この本のイントロダクションで、洞察力のある目で、「ときどき彼は、羽根のように軽い詩を書く。それらは、くすぐったいようで、飛んでいってしまうようで、また、楽しい。ときどき彼は、2階建てバスのように、または心臓そのものように重い、4行詩を書く」と書いている。
彼の亡き妻、リンダ・マッカートニーが勧めた詩集の出版。この『ブラックバード・シンギング』で、ポールは、我々を、彼の人生の深部へと、引き込んでいく。予測できない人生の不思議さ(‘Little Willow’)を語ろうと、原爆の憎むべき愚かさを語ろうと、ポールは、彼以外だれも使うことはできない言葉を用い、存在の寂しさに対抗し、「悲しい歌を、楽しくするため(to take a sad song and make it better)」、言葉と音楽の力で、抑えることのできない信条を表している。

『ブラック・バード・シンギング』は、日本語版がプロデュース・センター出版局から7月下旬発売が予定されている。
表紙デザイン、日本語への翻訳について、ポール本人に、相談しながら進行中とのこと。ポールのおしみない協力にただただ感謝していますと関係者は語っている。日本語版は、英語と日本語の詩が一冊にまとめられ、一冊で、英語でも、日本語でも楽しめるようになっている。
また、ポール自身による詩の朗読については、『ジョン・レノン カレイドスコープ』(TFN37局ネット毎週木曜日午後11時30分から)にて、7月に放送予定。詳細については、追ってお知らせする。


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