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デビッド・カーン、ポールの“Driving Rain”を語る


ソニックネット(Sonicnet)によると、同メディアとのインタビューで、デビッド・カーンは「これは、とても自然にできたアルバムだ。リハーサルはなかった。ポールが曲を持ってきて、僕らはそれをプレイし始めたんだ。だいたいの曲は、ポールがアコースティック・ギターで曲を弾いてくれた。それを聞いて、僕らはマスターしていったんだ。ポールは、ビートルズがレコーディングしていたときのスタイルでやることを望んでいたんだよ。ビートルズがレコーディングするとき、リンゴとジョージは、曲を前もってまったく聞いていなかった。最初の日はポールが手本を見せて、それをプレイしながらレコーディングしていったんだ。」と、このアルバムが、ほとんどリハーサルをしないでレコーディングされたことを語った。

また、“Driving Rain”からのファースト・シングルは、メランコリーな名曲‘From a Lover to a Friend(フロム・ア・ラバー・トゥー・ア・フレンド)’であるが「この曲のなかで、彼の声はすごく感情的になっている。静かに始まり、‘Come Together’のときみたいな、すごいベースラインがエッジをきかせている。ポールが『行き先がわからないのに、どうやって進めばいいのか?(How I can walk when I can’t find my way?)』と歌い、すばらしい音を作っている。悲しみもそこにはあるが、実際は希望の歌だ」とカーンは語っている。
また、この曲がリンダ・マッカートニーに捧げる叙情の歌だと伝えられていることに関しては「歌詞だけではわからない。あの歌の受取り方は、たくさんある。そこには感情が深く込められている。これを聞いて、ポールの痛みと、ポールとリンダがそれをどうやっていっしょに乗り越えていったかを考えるかもしれない。でも、歌詞にはそれは現れていない。」と語っている。
この曲は、これから公開されるトム・クルーズの映画『Vanilla Sky(バニラ・スカイ)』にも使われている。

ポールは、このアルバムを、3月と7月に、それぞれ半月をかけ、ロサンゼルスのヘンソン・スタジオ(Henson Studios)でレコーディングし、22曲を収録、ミックスし、そのうちの15曲がアルバムに収められた。アルバム“Driving Rain”には、‘From a Lover to a Friend(フロム・ア・ラバー・トゥー・ア・フレンド)’のほかに、聖歌のような‘Loving Flame(ラビング・フレイム)’、アコースティックによる‘Your Way(ユア−・ウェイ)’、10分間の実験的な大作‘Rinse the Raindrops(リンス・ザ・レイン・ドロップス)’などが収められている。
また、ポールの息子、ジェイムズは、‘Back in the Sunshine Again(バック・イン・ザ・サンシャイン・アゲン)’でギターとキーボードを演奏、すべてのプログラミングを担当している。


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