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ジョンのトリビュート・コンサート、ニューヨークで開催


アメリカのテレビ局TNTが今年の9月20日に収録し、10月9日に放送を予定していた銃撲滅キャンペーンを兼ねたジョン・レノンのトリビュート番組『カム・トゥゲザー:ア・ナイト・フォー・ジョン・レノン(Come Together:A Night For John Lennon)』が、アメリカでの同時多発テロ事件の追悼と救済チャリティー・コンサート番組に急遽変更され、10月2日に生放送で全米に放映された。
同時中継番組は、ニューヨークのラジオ・シティー・ミュージック・ホールで、現地時間の午後8時から10時15分まで行われた。
出演はショーン ・レノン、ケビン・スペイシー、ビリー・プレストン、ダスティン・ホフマン、アラニス・モリセット、シンディー・ローパー、ルー・リード、マーク・アンソニー、ネリ−・ファータド、シェルビー・リン、ストーン・テンプル・パイロッツ、ヨランダ・アダムスなどで、オープニング・ナンバーの「イマジン」からフィナーレの「ギブ・ピース・ア・チャンス」「パワー・トゥ・ザ・ピープル」まで計17曲が歌われた。
前半の「アクロス・ザ・ユニバース」でコーラスをつけたショーン・レノンが、後半に再度登場し、「ジス・ボーイ」を歌い、続けて、「ナレーションを入れては、いけないと言われましたが、ひと言だけ話させてください。この曲は僕のお母さんに捧げられた曲です」と言ってソロで生ギター弾きながら「ジュリア」を歌い、観衆の大きな拍手を受けた。
ショーンが歌い終わると、ヨーコが下手から登場し、ショーンに感謝のキスをした後に、観衆と視聴者に向けて以下の要旨のスピーチを行った。
「救助活動を精力的に展開している消防、救急、警察の皆さんに感謝いたします。ニューヨーク市民の皆さんの奮闘ぶりを見て、私の中に人間に対する希望がふたたび戻ってきたようです。市民の間に"Come Together(カム・トゥゲザー)"という一体感が生まれ、この一体感が全世界60億人にも広がって行くことを願わずにはいられません。ジョンが言うように、問題点をあれこれ言うのではなく、必要とされるのは解決策を考えることだと思います。(中略)そして、最後にジョンの言った『想像してごらん。みんなが平和に暮らしている世界を』を皆さんに贈りたいと思います。」
ヨーコのスピーチは観客の大歓声で締めくくられ、その後、ステージと客席が一体となった「ギブ・ピース・ア・チャンス」「パワー・トゥ・ザ・ピープル」の大合唱で幕が閉じられた。この様子は、全米に同時TV中継され大きな反響を呼んだ。


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