新着ニュース


オノ・ヨーコ、急遽来日取りやめ


ジョン・レノン音楽祭2001事務局の発表によると、『Dream Power』の提唱者で『Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ』に出演を予定していたオノ・ヨーコの来日が、米国多発同時テロの影響で急遽取りやめとなった。

人々がニューヨークから危険を回避して離れていくなか、ニューヨークに残った人々を勇気づけるために、ニューヨークにとどまり「愛と平和」のメッセージを発信することが「自分の与えられた使命」と感じ、来日を取りやめた。米「ニューヨーク・タイムズ」紙に掲載されたイマジンの平和広告への反響が大きいなか、ヨーコの家族やSPはニューヨークにとどまることも強く反発しているが、ヨーコの決意は固いという。

『Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ』は、ヨーコの出演をのぞき予定通り開催する。

ヨーコ出演取りやめで希望する場合は、払い戻しを音楽祭事務局または各種プレイ・ガイドほかで受けつける。詳しくは「ジョン・レノン音楽祭公式ホーム・ページ」で払い戻し方法を説明している。
http://www.dreampower-jp.com/
03-5452-0222


来日取りやめに関してヨーコが発表したコメントは以下の通り

みなさまへ
あの痛ましい事件が起きて、ニューヨークの人々は、私も含めて、大きな衝撃を受け、深い悲しみにくれています。犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々に心より哀悼の意を表します。また、今回の事件のために日本に行けなくなったことをとても残念に思っております。
今、ニューヨークでは、多くの人々が、この街を捨てて少しでも安全な場所へ行こうと移動しはじめました。この様な中にあって、私は、今こそ、ニューヨークにいることが、とても大切なことだと思うようになりました。私がここを離れずに、ニューヨークに居つづけることが、人々を勇気づけ、励ますことになっているのが分ったのです。
それが、今の私に課せられた使命だと思っています。ジョンが、今、ここに居たら、彼も必ずそう考えると思います。この悲しみのどん底にあるニューヨークから「愛と平和」のメッセージを世界へ向けて出し続けることが今の私にとって重要な役割なのです。
"One world, one people"とジョンが言ったように私たちの魂と精神は同一なのです。ことにインターネットにより世界の地図は変わりました。隣どうしの部屋にいる二人でもぜんぜん心が通じない場合もあります。一方、何千キロも離れた所にいる二人でも心はひとつなのです。だから、私たちと私たちの子どものためにも、私たちの街のためにも、私たちの世界のためにも、このコンサートを成功させましょう。ジョンの魂も、私の心もあなたと一緒に歌っているのだということを信じてください。
最後に皆さんへジョンの歌の一節を贈りたいと思います。

 Imagine all the people Living life in peace...
 想像してごらん、みんな平和に暮らしていることを

21世紀の最初の10月
ニューヨークにて
オノ・ヨーコ


[新着ニュース一覧にもどる]