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ジャック・ブルースからジョージへ追悼メッセージ


●元クリームのジャック・ブルース(Jack Bruce)
「ジョージ・ハリスンの訃報を聴き、大変ショックを受け、悲しみを感じている。世界中の大勢の人たち、彼の世代のすべての人たちとともに、私たちすべてに感動を与えてくれた、感受性と精神性を持ったミュージシャンの死を深く追悼したい。ビートルズでの彼の業績と、彼の大切なソロ・レコーディング以外においても、ジョージは、1960年代に、世界の注目を集めたインド文化の影響をもたらし、その結果、西洋の音楽の方向性を変えた、最初の人物だった。彼はまた、彼のハンド・メイド・フィルムスという映画制作会社を通じ、イギリス映画界の復興を、ほとんどひとりで引き受けた。彼の貢献なしには、『ザ・ライフ・オブ・ブライアン(The Life of Brian)』、『ブラジル(Brazil)』、『ウイズネイル・アンド・アイ(Withnail and I)』、『モナリザ(Mona Lisa)』、『ア・プライベート・ファンクション(A Private Function)』をはじめとする、多くの映画が制作されなかっただろう。

クリームの“GOODBYE”のセッションで、彼といっしょに仕事ができたことを光栄に思う。彼の‘Badge’での、すばらしいリズムのあるギター・ワークに刺激され、僕の初めてのソロ・アルバム、“SONGS FOR A TAILOR”のなかの、‘Never Tell Your Mother She’s Out of Tune’で、プレイしてほしいと、思わず頼んだほどである。このとき彼は、契約上の理由から、「ラ・アンジェロ・ミステリオソ(L'Angelo Misterioso)」という名前を使ってくれた。彼は、ライブ・レコーディングのために、だれよりも早く、開始1時間前にスタジオに現れるほど、このセッションを真剣に捉えてくれた!

僕はまた、「静かなビートルズ」である彼に、特別な共感を持っている。僕もまた、「静かなクリーム」だったからだ。

さようなら、ジョージ。君がいなくてさびしい。

ジャック・ブルース」


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