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ジョージの遺灰がインドの聖地でまかれる


ジョージの遺灰は、インド宗教と音楽に深いかかわりをもっていた彼の遺志により、12月4日、インドの聖なる河にまかれることになった。
クリシュナ意識国際協会ニュー・デリー支部のスポークスマンによると、オリビアとダニーは、ロンドンで遺灰にヒンズー儀式をともに行なったハレ・クリシュナの信者につきそわれ、インド入りをした。同支部は「(ジョージの死は)我々にとって大きな喪失です。彼のおかげで我々の思想が西洋に広まったのです」と語っている。
別のスポークスマンによると、遺族は、インド北部のウッタルプラデシュ州にある聖地バラナシ(Varanasi)で、ガンジス川に遺灰をまくために、4日夜明け前に到着する予定。まかれる前に、骨壷はクリシュナの寺院に一旦保管され、最後の別れをする。遺灰はまた、ガンジス川とヤムナ川が交わるアラハバードの聖地でもまかれるという。
3,500年前から、ヒンズー教では河岸で火葬を行ない、遺灰を聖なる河に流した。この儀式によって、肉体から魂が解き放たれ、天国に旅立ち、輪廻転生から解脱することができるのだという。
ジョージは、ロンドンのハレ・クリシュナ信者、ムクンド・ゴスバミ(Mukund Goswami)にクリシュナ意識国際協会の創立者、スリラ・プラブフパダ(Srila Prabhupada)を紹介された。ジョージはのちに彼のスタジオのひとつ、14エーカーのロンドンの土地をハレ・クリシュナに寄付している。ジョージの代表作‘My Sweet Lord’は、クリシュナへの賛歌だ。
クリシュナはヒンズー教の有名な神。ヒンズー教の神話学では、ジョージを、牛飼いの家に生まれたやんちゃな子で、利口なマニピュレーター(操る人)となって、搾取する君主の始末を企て、農夫を集結させて彼らの権利を守る人物としてみなしている。クリシュナによる魂の不死性は、インドの聖書のひとつ、バグワド・ギタ(Bhagwad Gita)に編纂されている。
1966年、ビートルズがツアーをやめた後、ジョージはラビ・シャンカールのもとでシタールを学ぶためにインドへ旅行した。シャンカールはロサンゼルスでジョージの最期をみとったという。1967年にはジョージはほかの3人にマハリシ・マヘシ・ヨギの教えを紹介し、ビートルズ全員で超越瞑想法をはじめた。ジョージはジョンとインド北部のリシュケシュに旅し、マハリシから教授を受けた。


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