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豆・マメ・あらかると 2001年11月



●CD

VACM-1178

●“ANOTHER BITE OF THE APPLE”(アナザー・バイト・オブ・ジ・アップル)
BEATLE JAZZ(ビートル・ジャズ)

 ビートルズ・ナンバーのみをレパートリーとするめずらしいジャズ・グループ、ビートル・ジャズの2作目のアルバム。「ビートルズとジャコ・パストリアスの融合」とうたわれているように、メンバーは伝説的ベーシスト、ジャコ・パストリアスと長年共演していたドラマー、ブライアン・メルビン。そしてピアノがデイビッド・キコスキーというジャズ界の強者ふたりが中心となったトリオである。‘It Won't Be Long’や‘Blue Jay Way’、はたまた‘Tomorrow Never Knows’のカバーも収録。日本盤のみ‘Real Love〜Free As A Bird’を収録。

OMS-25090-2

●“Full Circle”(フル・サークル)
Vassar Clements(バッサー・クレメンツ)

 ブルーグラスと言えばこの人、フィドルの達人バッサー・クレメンツ。数えきれないほどのレコーディングに参加し、その活躍はブルーグラスにとどまらずジャズ、ポップス、ロックにもおよぶ。マンドリン、バンジョー、ハーモニカそしてバッサー・クレメンツがバイオリンで奏でるフィドルで気分はすっかり‘Don't Pass Me By’。
 ビートルズ・ナンバーはこのスタイルにぴったりの‘I've Just Seen A Face’(「夢の人」)とインストゥルメンタル・アレンジされた‘Yesterday’。なんとボーナスCD Extraになっていて、すばらしいフィドル奏法が収められた映像も楽しめます。

PCCY-30008

●“Dance Your Heart”(ダンス・ユア・ハート)
Saya(サヤ)

 サンフランシスコ在住の日本人女性ジャズ・ピアニスト、Sayaのデビュー・アルバム。と言っても彼女はすでに音楽業界で輝かしい実績を残しており、そのひとつがブラック・ミュージックの大御所、ネビル・ブラザーズのメンバーであったことだ。ジャズ・ピアノでカバー曲をアレンジ、演奏するというのは他者との違いを出すのが困難だが、彼女のピアノには静けさのなかにエモーションを感じる。ビートルズ・ナンバーは‘Norwegian Wood’をカバー。全編、ピアノ、ベース、ドラムのトリオで演奏されている。あなたもキラリとした感性にふれてみてはいかが。

UNCUT UG-31 37

●“Why Don't We Do It In The Road?”(ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード?)
Various

 『UNCUT』誌のおまけ。と言ってもあなどれないスグレモノCD。オーティス、マリアンヌ・フェイスフル、10cc、ジョー・コッカー等、納得のアーティストやエコバニ、ティーンエイジ・ファンクラブ、ダムド、スージー&バンシーズ等のイケ物、これにオアシスの‘Helter Skelter’もおまけに付いた全24曲のすごいボリューム。太っ腹です!

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●“Working Classical”(ワーキング・クラシカル)
Paul McCartney (ポール・マッカートニー)

 ポールの同名アルバムの映像版。ポールも出席した1999年10月16日のリバプールのロイヤル・ハーモニック・ホールでのコンサートを収録。映像はリバプールを案内するポールのナレーションから始まる。コンサート中も客席の後方で見守るポールの姿が映し出される。演奏は音源どおりロンドン交響楽団とローマー・マー・カルテット。ふだんあまりクラッシックを聴かない人にも楽しんでもらおうというコンセプトで製作されたアルバムだけに“STANDING STONE”のような壮大な感じはなく、会場もリラックス・ムード。真剣な人、笑っている人、歌詞を口ずさむ人などさまざまな人々が集まっている。ポールはビートルズ時代にもそうだったように、いつでも僕らを新しい世界へ優しく案内してくれる。シンセサイザーの音になれてしまった筆者には、バイオリンの音がこんなに心に響くものだとわかった貴重な経験になった。ラストは大喝采のなかポールが登場。花束を受け取り一礼しただけで会場を去るが、観客の熱は収まらない。ふたたび静かに‘The Lovely Linda’が始まりコンサートは終了。クラッシックがあまり得意ではない筆者が言うのだから間違いないとは思うが、音源はもちろん、演奏の醍醐味を味わえるビデオは、必見。


●ビートルズが掲載された雑誌いろいろ



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