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ジョージの遺族が主治医を告訴 続報


ジョージ・ハリスンの遺族は、ジョージの主治医だったスタテン島大学病院ギル・レダーマン医師を、患者の守秘義務を怠った上、職権を乱用したとして、1000万ドルの賠償を求める訴訟を起こした。
AP通信によると、1月6日に提出された訴状には、ジョージが癌で死亡する2週間前に、レダーマン医師が10代の息子のギターにサインするようジョージに強制したと書かれている。ジョージは「もう自分の名前をつづることができるかどうかさえわからない」と言ってサインを拒否したが、同医師は「君ならできる」と言ってジョージの手を取り、ジョージに多大な労力と不快感を与えながら、ギターにサインを書かせたという。ジョージの遺族は、ジョージがサインしたギターと2枚のカードの所有権を要求している。
レダーマン医師の弁護士ウェイン・ロートは、「訴訟はまったく十分な証拠のないものだ。率直に言えば、ばかばかしいと思う。彼はハリスン氏に強制などしていない」と遺族側の主張を否定。ロート弁護士によると、レダーマン医師の息子は今もこのギターを弾いており、ギターを売却する意思はないという。
ジョージの遺族の弁護士ポール・リカルシは、米『ナショナル・インクワイヤラー』誌に掲載された、ギターを抱えた医師の息子の写真とジョージの闘病生活についての記事は、医師がギターの価値を高めるために謀ったものであると述べた。「ジョージは横たわり、死に直面していました。なのにあの医師はジョージにギターにサインするよう強要したのです。このような行為で医師が利益を得ることを許すべきではありません」。
ジョージの遺族はまた、レダーマン医師が知名度を高めるためにジョージのプライバシーを侵害し、マスコミ報道を画策したと訴えている。訴状には医師がジョージの死後まもなく複数のインタビューを行なったことが指摘されている。
昨年、州衛生局は、ジョージの承諾なしにマスコミにジョージについて話したとしてレダーマン医師を厳重に注意。医師はこれを受け止め、5000ドルの罰金を支払った。


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