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ポールのチューリッヒ公演

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『04・サマー』ツアーのテーマは‘I'll Follow The Sun’。同曲が演奏されるのはもちろん、ツアー・パンフレット、ポールのマジック・ピアノ、ドラムのエイブ・ラボリエル・ジュニアのバスドラム・ヘッドにも太陽のマークが描かれていた。しかし、ツアー4日目のスイス・チューリッヒ公演はあいにくの大雨に見舞われた。それでも開演前から場所取りをする観客にポールも感激した様子で、いつもよりステージと客席が一体感を増していた。
リハーサルでは、ポールが打ち込みドラムを激しく叩く‘Massage Song’が演奏された。さらに、新しく輪を使った空中での曲芸や、60'sダンサーズをフィーチャーしたプレ・ショーのバックには、アルバム“McCARTNEY 2”収録の‘Darkroom’や‘Temporaly Secretary’のリミックスが流れており、このアルバムがポールのマイ・ブームではないのかと思わせる雰囲気もあった。
コンサート本番では、ポールは前回のツアーより流ちょうに多くの外国語を話した。今回は、スイス・ジャーマンを連発し地元のファンは喜ばせた。演奏曲で特筆すべきだったのは、空や川などの自然から、都会の人々をスクリーンに映し出す‘I've Got A Feeling’、ジェットコースターの映像をバックにジミ・ヘンドリックス調にアレンジされた‘Helter Skelter’など。まったく新しい時代にビートルズ・ソングが甦ったような演出と演奏は新鮮な感動を呼び込み、多くの観客が悲鳴をあげるほどだった。最前列に陣取ったザ・ビートルズ・クラブ旅行団も、太陽とポールを追いかけて、次なる地、ドイツへと向かった。


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