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リバプールが世界遺産に登録


7月2日、中国の蘇州で開かれたユネスコの世界遺産委員会において、ビートルズの生まれ故郷リバプールが世界遺産に登録された。今回の委員会で登録を検討された候補は48件で、そのうち自然遺産5件、文化遺産29件の計34件が新しい「世界遺産」として登録された。
リバプールは文化遺産としての登録で、ピア・ヘッドやアルバート・ドックなどかつての大英帝国の繁栄を偲ばせるウォーターフロント地区や、歴史的な建築物が立ち並ぶ商業地区、貿易商の家があったデューク・ストリートやウィリアム・ブラウン・ストリート界隈を含む幅広い地域がその対象となった。
リバプールが世界遺産委員のジョン・ヒンクリフに最初にアプローチしたのは、2001年のこと。翌年にノミネートが承認され、2003年1月、英国政府は英国からの唯一の候補としてリバプールを世界遺産に推薦することを正式に決定。その念願が果たされた。
中国での委員会に出席したヒンクリフは「この地位を獲得するには、リバプール市民の支援と都市に対する誇りが不可欠でした」と述べた。
2008年の欧州文化都市選定に続く快挙に、トニー・ブレア英首相も喜び、「リバプールのすばらしいウォーターフロントが世界的に認められたことを、とてもうれしく思います。マージーサイドにとってはさらにいい知らせですね。ビジネスや観光においてこの地域の魅力がさらに増すことでしょう。また、リバプールがその遺産に基づきながら現代的な都市を築き上げているという証しでもあります」と地元紙に語った。
リバプール市議会長マイク・ストーリーは、「ふたたびリバプールのイメージと信頼を増大し、この都市独特の建築物の重要性を認識してもらえます。この新たな地位は過去だけに向けられたものではありません。リバプールは非常に現代的な世界都市だと確認されたのです」と語った。


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