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ビートルズ・サウンドにも貢献したムーグ博士逝去


シンセサイザーの父としてミュージック・シーンに巨大なインパクトを与えたロバート・ムーグ博士が8月21日、米ノースカロライナ州で脳腫瘍のため死去した。71歳だった。
ムーグ博士は1963年、世界最初のムーグ・モジュラー・シンセサイザーを発明。この新たな楽器はジャズやロック、ポップはもとより、クラシックにも使われるようになり、作曲の手法に革命的な影響を与えた。
ジョージ・ハリスンは1969年のアルバム“ELECTRONIC SOUND”でムーグを使用し、早くからその楽器の可能性に目を向けていた。奇しくも“ELECTRONIC SOUND”の紙ジャケが発売されたばかりで、常に注目を浴び続けた博士の死が惜しまれる。ムーグはその後、ジョージによりビートルズのレコーディングに使用され、“ABBEY ROAD”では、ジョンとポールも使用している。
ムーグ・ミュージック社のマイケル・アダムズ社長は「ロバートは音楽の作り方、究極的には音の響きを変え、音楽を深く、意義ある方法で形作った」と故人の偉業を称えた。


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