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ベルリンでヨーコの作品展開催中

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ベルリンで開催される「ベルリン・ビエンナーレ」にあわせて、ギャラリー・ダビデ・ディ・マジオでオノ・ヨーコの展示「h e a l yoko ono」が行なわれている。
観客と相互性のある作品がいくつか展示され、「We're All Water」は水の入った108本の透明ガラスビンからなり、それぞれのビンに人名の書かれたラベルが貼られている。展示スペースには小さな丸テーブルが置かれ、そこにラベルのない水入りのビンが1本置かれている。観覧者はカードに名前を書いてビンの近くに置くことができ、それが「We're All Water」に、コンセプト上加えられることになる。「We're All Water」は、ヨーコが1967年に、ロンドンのリッソン・ギャラリーで開催されたみずからの個展で発表したコンセプトをインスピレーションの源としている。「あなたは水/私は水/私たちは全員、違う容器に入れられた水/だから会うのはたやすいことだ/いつか一緒に蒸発するでしょう/だが水が消えたあとも、私たちは容器を指差し/あれが私だというでしょう/私たちは容器の番人」
ギャラリー入口には最近の作品「Pieces of Sky」がある。これは第2次世界大戦時のドイツ軍のヘルメット11個が天井から吊り下げられているというもの。それぞれに「空」のかけらが入っており、観覧者はそれを持ち帰ることができる。
そして小さい部屋には「h e a l」という参加型の作品が展示されている。壁にはベルリンの大きな地図が掛けられ、そのうち何枚かは1910年の地図、また何枚かは現在のベルリンの地図となっている。観覧者は「i love you」「ich liebe dich」「heal」などのゴム・スタンプをその地図に押すことができる。ヨーコのコンセプトとしては、街の道路、区画は人体の血管のようなもので、その名残は戦争、そして時間によって破壊されてしまった。愛を通して、その治癒が行なわれる。「h e a l」はまた、ヨーコの音楽作品「Rising」を含んでいる。
この展示は3月28日まで開催される。


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