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ビートルズがレコード会社を訴える


ビートルズがキャピトル/EMIを訴えた。
原告側のポール・マッカートニー、リンゴ・スター、オノ・ヨーコ、オリビア・ハリスンのアップル・コープスおよびアップル・レコード、ポールの会社MPLコミュニケーションズが、キャピトル/EMIに対しての提訴を行なった。キャピトルと系列のEMIは「多額の売上を自分たちのものにするため、著作権料を払わないようビートルズの録音物を使用したことを隠蔽していた」というのが原告であるアップル側の主張。そのなかには、大きな利益をあげるミュージックビデオの取引を隠したこと、レコード・クラブと“秘密取引”をしたこと、キャピトル/EMI が“不要なもの”と宣言しながらも、それら多額の商品を、著作権料を支払わずに再発売したこと、も含まれる。原告側は、詐欺、契約不履行のため最低2,500万ドルを要求した。
被告人側は主張の却下を要求。しかし、マンハッタン最高裁判所裁判官モスコヴィッツ氏は、先週、被告人側からの命令申請を完全に却下した。
この闘いは約30年前にさかのぼる。
1979年、Apple 1 と記録される訴訟で、キャピトル/EMIは、売上報告書を偽って、ビートルズに2,000万ポンド以上の未払いをしたかどで訴えられた。この訴えは、1989年、受託者義務違反が認められ、両者は和解に合意した。
和解合意では、ビートルズとアップルは著作権料を値上げし、キャピトル/EMIに、より厳重な会計報告を要求した。
2度目の未払いの告発、そして和解合意にいたったのは1995年。3,500万ドルがビートルズとアップルに支払われ、著作権料がさらに値上げされた。
この合意に従って、原告側はキャピトル/EMIの会計簿の調査を実行した結果、ふたたび虚偽が発見され、今回の提訴に至った。


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