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サー・ジョージ「LOVEが最終作」


11月20日にリリースされた、ビートルズの最新アルバム“LOVE”も手がけたプロデューサーのサー・ジョージ・マーティンが、80歳という年齢のため、これが最終作になるだろうと語った。
息子のジャイルズとの共同作業ともなった、“LOVE”のプロジェクト初期段階を、サー・ジョージは回想してこう語った。
「私たちはビートルズに依頼されて制作を始めました。まず最初に、方向性を見つけることが重要でした。そして私たちは、ショーで使用される音楽はこのように聞こえるべきだというひとつの例として、13分のテープを作りました。私たちはそれをポールとリンゴ、ヨーコとオリビアにそれぞれ聞かせたのです。驚いたことに、そしてまたうれしいことに、彼ら全員そのテープを気に入ってくれたのです。すばらしい、この調子で続けてくれ、と彼らは言いました」
サー・ジョージは、アルバム制作中に、4人全員がビートルズがレコーディングを行なったアビイ・ロード・スタジオに顔を出してくれた、と語った。
「彼らは、どのように作業が進行しているのかを知りたがったし、心配してもいました。始終、共同作業的に進みました。彼らは私たちがすることすべてをとても気に入ってくれました。拒絶されたことは一度もなかったと思います」

ポールは、マーティン親子に対して、できるかぎり実験的にやるように勧めた。
「僕たちは、できるだけ、そして彼らが欲する以上に、あれこれ何でも試してくれるように勧めたんだ」とポールは語っている。
ジャイルズは、責任の重さが父の存在のおかげで軽減されたと語る。
「批判が起きた場合は、僕は父の背後に隠れることができた。そのおかげで仕事がやりやすかった。さもなけらばアビイ・ロード・スタジオに来てビートルズのテープに手を触れることなんて許されるはずがない」

しばしばビートルズと比較されるオアシスについてどう思うか聞かれたサー・ジョージは、こう答えた。
「彼らはビートルズを模倣しすぎているかもしれないね…彼らは本当にとてもよいグループだが、ビートルズほどではないよ」

そして、サー・ジョージは、本作が彼の最終アルバムになると語った。
「よくがんばったと自分でも思います。1962年にビートルズと仕事を始め、70年ごろに解散した。だから私たちは長いあいだ一緒に過ごしたことになります。今回で最後になるでしょう。もうすぐ私は81歳になるから引退しようと思っています」

ジョンは、ラスベガスのミュージカルとビートルズの音楽のコラボというアイディアを認めたがらなかったかもしれないが、完成した作品を聴けば納得しただろうとサー・ジョージは語った。
「新しいことを多くやってのけたわりに、ジョンは先が見えないことに飛び込んでいくことに対して保守的なところがありました。とくにショービズが絡んだ場合はね。彼はショービズ界に生きる人ではありませんでしたが、強烈な個性を持った人物でした」


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