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ポールのインタビュー(翻訳)


このたび、動画サイト「YouTube」にポールの新曲プロモ・クリップ‘Dance Tonight’がアップされたが、同時にポールのインタビューが収録された「Memory Almost Full EPK(04:08)」がアップされた〈http://www.youtube.com/watch?v=SOcIzRY7CcE〉
以下、ポールのインタビューの日本語訳を掲載する。

Q:アルバム・タイトルの意味は?

ポール:そのフレーズを見たことがあったんだけど、どこで見たのかははっきりしなくて、頭の中に残っていたんだ。あるとき、それが電話に表示されるメッセージだと気づいた。メモリーがいっぱいだから、いくらか削除するように警告するメッセージだ。で、僕は思った。「“MEMORY ALMOST FULL”か、よし、これはいろんなことに当てはまるぞ。現代社会にはよく起きることだ。人生では、記憶が詰め込まれ過ぎて、もっと多くのことを入れるためにはいくらか削除しなければならない」とね。 
みんな、よくやっていることさ。とくに物書きという職業はね。たくさんの情報が記憶の中にあって、それを引き出すからさ。

Q:ミュージック・ビデオ‘Dance Tonight’で、ミッシェル・ゴンドリーとはどのように制作したのですか?

ポール:僕が好きなのは、彼の現実的なところだ。彼は楽天家で、一緒に仕事をするのが楽しかった。彼はすばらしい想像力を持っている。彼と仕事をしていると、ゲームをしているみたいだったよ。

Q:あなたは、自分のことを、生まれながらの楽天主義者だと思いますか?

ポール:うん、そうだね、僕は楽観主義者だ。熱中しやすい性格で、楽観主義者。世界はいい場所だと思う。いろんな人のせいで方向が、曲がりくねっているけど。本質的には、美しいところだと思う。
僕はハッピーエンドが好きなんだ、ちょっとセンチメンタルかもしれないね…。映画を観ているとき僕はいつも「うまく行くかな、いってほしいな」みたいに思ってるんだ。それでうまくいくと「よかった、イエス!」ってね(笑)。

Q:最近のウイングスへの注目度には驚きますか?

ポール:とにかく残念なのは、僕たちが当時、将来自分たちが注目されるようになると自覚していなかったことだ。ビートルズの影があって、僕たちは「自分たちがやっていることは大丈夫だろうか」と考えていた。今、みんなが再び注目してくれているのを見てとてもうれしい。ボノと話したときなんて、彼が「ねえ、今はみんなウイングスをチェックしてるんだぜ」って。若い人たちは、ウイングスだけじゃなく僕のソロなんかも聴いてくれて、あまり知られていないことなんかにも興味を持ってくれているんだ。すごくいいことだよ。だって僕はそういうことをたくさんやったからね。たくさん、実験的な試みをやったからね。だから今注目を浴びていることは、うれしいよ。

Q:‘Gratitude’という曲がありますが、あなたが最もありがたいと思うことは?

ポール:僕がありがたく思っているのは、人生におけるサポート。そのやり方…つまり愛だね。人が、あなたやあなたのしていることを認めてくれるそのやり方。あなたにとって、それが正しいかどうかと気遣ってくれる姿勢。そういうことに僕は感動した。僕はそうやって育った。僕の家族、父、母、弟なんかは別として、また親族は別として、世の中の人は本来の意味でみんな僕のことを知らない。でも、そうした人たちが、僕が困難な時期を乗り越えるのに、手を差し伸べてくれる。そして、あなたの愛を、感謝の気持ちを表してくれる。僕は、こういうことがとてもありがたいことだと思うんだ。


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