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イマジン・ピース・タワー点灯式記者会見


10月9日午後7時45分(日本時間10日午前4時45分)、アイスランドのイマジン・ピース・タワーで行なわれた点灯式記者会見でヨーコが行なったスピーチを掲載する。

ヨーコ:今日はとても緊張していますが、同時にうれしくもあります。このプロジェクトの実現を可能にしたみなさんの愛に感謝申し上げます。ジョンはとても喜ぶと思います。イマジン・ピース・タワーをアイスランドに建てたのは、東洋思想では、北は力の方角であり、そこから知恵と平和が世界に広がることができるからです。またアイスランドのエネルギーの80%は水を供給源としており、それはすべてを変えることができます。地熱エネルギーを活用できる国が世界で140か国あるとのことです。彼らがそうすることを願っています。しかしアイスランドは魔法のような国であり、ここでこれを行なう必要があったのです。今の若者は、1960年代より賢くなっています。当時の私たちは、落とし穴にはまってしまったのです。しかしあなた方は私たちの世代から学ぶことができ、そして世界平和を実現するのです。よりよい機会がある、ということだけではありません。それは避けられない努力なのです。そうしなければ、私たちはここから消えてしまうのですから。(拍手)
私たちは善良という概念を見失い、あらゆる消費に走ってしまいました。健康と思いやりと愛の世界を作らなければいけません。暴力と戦争がたくさん起こり過ぎています。みんなで力を合わせれば、それを変えることができます。もしみんな一緒に飛び上がれば、世界の軸は移動するのです。

Q:ほかの国で塔を作りますか。
ヨーコ:今のところ、アイスランドだけで満足だけです。

Q:アイスランドは、化石燃料への依存度を80%から、20、30%に変えました。これは、ほかの国でもこれができることを示すものであり、ヨーコが言うように、それはすべてを変えるのです。
ヨーコ:もしほかの場所でイマジン・ピース・タワーを作るのであれば、再生可能エネルギーを活用するものでなければいけません。でないと、コストが高過ぎになってしまいます。私は、世界平和のために立ち上がり始めたアメリカ人たちを、今尊敬しています。

Q:子どもたちは、世界平和のために何ができるでしょうか。
ヨーコ:複雑な世界なので行動を起こすことは必ずしも可能ではありませんが、仮に部屋にずっといたとしても、平和を思い描くことはできます。そしてそれは重要なことなのです。Tシャツやポスター、ボタンを作った子どもたちの写真を、世界中から受け取っています。そしてそれをする彼らは正しいのです。世界は彼らのものになるのですから。私たちはみんな、できることをやらなければいけません。あまりストレスを感じすぎずにできるような、小さいことです。そうやって世界はよりよくなっていくのです。

Q:イマジン・ピース・タワーは重要な公共芸術作品で、人々を団結させる力があります。それがその真の重要さなのです。
ヨーコ:光自体のイメージが重要なのです。たとえこちらにいらして直接光を浴びることができないとしても、光のことを思い、全員が協力していることに気づくことができるのです。


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