新着ニュース


ジョンの命日にヨーコから日本のファンへのメッセージ


ニューヨーク時間の12月8日午後11時を前にして、ヨーコはジョンの命日へのステートメントを日本のファンへ向けて発表した。


             27年目の12月8日を迎えるにあたって…

 ジョン、あなたが恋しい。今でも、時計の針を1980年の夏にまで戻すことができれば、どんなにいいかと思うの。みんな覚えています。一緒に朝のコーヒーを飲んだこと。すばらしい天気のなかで公園を一緒に歩いたこと。あなたが私の手を握って、「僕らの人生はうまくいっているんだから心配するな」と私を安心させてくれたこと。

あのときは、もういちど抱きしめて「愛しています」と言う機会もなく、突然あなたを失うという深い苦しみを知るなんて、夢にも思っていませんでした。その突然の喪失の痛みとショックは、今でも毎日、常に感じています。1980年12月8日の夜、ベッドのあなたが寝る側を触ったとき、そこはまだ温かいことに気づき、はっとしました。その記憶は、27年経った今でも私を苛《さいな》ませて、忘れることができないのです。

一番辛いのは、ビューティフル・ボーイとジョンが歌った息子ショーンの、お父さんを取られてだまって怒っている顔を見ることです。このような話は、私たちだけではないのです。無意味な暴力や戦争の被害者になって、耐えられないような苦しみを胸に秘めて暮らしている家族が今どれだけいるでしょうか。このような世界は、絶対にすぐ変えなければなりません。この人たちの死を無駄にしないで、恐怖と怒りに満ちた今の世界を、愛と喜びの世界に変えるように努力しましょう。

ジョンの命日であるこの日は、段々と世界の多くの人々にとって大事な日になってきました。ジョンの愛と平和のメッセージを胸に抱えて、ひとり一人の人が、私たちの愛する地球の健康を取り戻そうと、精一杯の努力をしています。その努力をすることによって私たちは団結したファミリーになっているのです。

毎日、平和を考え、平和を行ない、平和を広めましょう。ジョンは生涯をかけてそのために努力をしたのです。「問題などない、あるのは解決だけだ」と彼は言いました。私たちファミリーが、平和な世界を作ること。それは、やらなければならないのです。そして、やれるのです。だからがんばって、一緒にやりましょう。
 
                                    2007年12月8日

                                     愛しています…
                                  ヨーコ・オノ・レノン


[新着ニュース一覧にもどる]