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ポールの菜食主義を推進する声明


ポールの菜食主義を推進する声明

30年におよび、私が菜食主義の推進に興味を持っていて、単に動物がかわいそうだという気持ちからベジタリアンになろうと思ったことは、ご存知の方もいるかもしれない。私がとくにこのレポートに説得力があると思うのは、ひとりひとりが、地球のために「一役買おう」と勧めていることだ。このレポートが提示する証拠は驚くべきもので、過剰な畜産業による環境への多大なる悪影響を指摘している。

たとえば:
「畜産業は、今日の非常に深刻な環境問題の主要な原因のひとつだ。緊急な行動が、現状を改善するために必要だ」と、国連食糧農業機関(FAO)のヘニング・スタインフェルド氏は言う。

・ アマゾンの以前は森だったところの70%は、放牧地に変えられた。
・ 畜産業は、現在、全世界の地表の30%を使用している。
・ 家畜飼育は、陸地と水の劣化の主要な原因でもある。(FAO report Livestock’s Long Shadow- Environmental Issues & Options(国連食糧農業機関レポート 畜産業の長い影-環境問題の論点と選択肢)

「土地利用と、土地利用の変更による排出物を含めると、畜産業は、人間に関連する活動から由来するCO2の9%を排出している。しかし、CO2よりはるかに有害な温室効果ガスの排出量はとても多い。人間に関連する亜酸化窒素の65%を排出しており、亜酸化窒素はCO2の地球温暖化係数(GWP)が296倍だ。

「畜産業は、地球上で減少してきている水資源へもっとも悪影響を与えている産業のひとつだ。家畜の排泄物、抗生剤やホルモン剤、皮なめし工場から排出される化学物質、肥料、作物に噴霧される農薬が、水質汚染の原因となる。」

私がまた菜食主義について延々と語っているかと思われるかもしれないが、今回、これらの事実は、国連が発表したことなのだ。だから、あなたは、私のように、それらの事実は真剣に受け止めるに十分なほど重要だと考えるかもしれないと思うのだ。単に食習慣を変えることによって環境、私たちの子孫、未来に大きく貢献できると考えてみてほしい。上記の事実とデータは、無視されるべきではない。

この声明が高圧的だと思われないことを望む。しかしこの最近のニュースは、注意を払われるに値するほど重要だと思う。

読んでくださって本当にありがとうございます。

ポール・マッカートニー



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