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ヨーコが学習院女子大学で講演


2008年11月26日。学習院女子大学にて「開学10周年記念国際展覧会」として開催されている「BELL OF PEACE 平和の鐘」の一環として、オノ・ヨーコ氏の講演会が開かれた。
会場となったホールには、かつて学習院女子高等科を経て、学習院大学哲学科に籍を置いたヨーコ氏を彷彿とさせる同大の学生・大学院生をはじめとし、老若男女、さまざまな人が押しかけた。
講演会の冒頭では、ヨーコ氏が現在どのようなアート活動を繰り広げているのかを伝える映像が流され、2007年10月9日、アイスランドの首都レイキャビクにて点灯されたイマジン・ピース・タワーのもよう、「I Love You」と点滅させるi ii iii(オノコード:Onochord)の世界的広がりなどが紹介され、実際に目の前にいるヨーコ氏の精力的な姿勢に、感嘆のため息が漏れた。
講演では、あらかじめ受け付けていた質問に答える形で、「幸せは自分で作るもの」「自分がしたいことをする、そしてそれをしたときに罪悪感を感じないことが大切」「自分が何をいちばんしたがっているかを知ること」「ただ自分らしく生き、充実感を感じることが、世界平和のためにすべきこと」と未来を担う若者たちを勇気づける発言が続き、それを受けてペンを走らせる姿もあちらこちらに見られた。
また、「嫌悪を愛に変える方法を見つけた」との発言に対して寄せられた「どのようにして?」の質問に対し、「夜寝る前に、Bless ○○と思いつくかぎりの名前を呼びかけた」とヨーコ氏ならではのアイデアも公開。「Bless ○○と眠りに落ちるまで、ひたすらつぶやいていたけれど、その名前は自分に嫌なことをした人の名前。それが自分の中にある名前なのよね。そこから自分を助けるために、きっと彼らの名前をBless ○○と言っていたのだと思う。けれど、不思議ね、彼らに祝福あれと言っているうちに、自分が受けたネガティブなバイブレーションを自分がポジティブなバイブレーションに変換していることに気づけたの」
そして迎えた講演会の最後。会場内に音楽が流れると、率先してダンスするヨーコ氏。ひとり、またひとりと一緒に踊りだす観客たち。ついにはステージの上に、ヨーコ氏と抱き合い、踊り合う人々があふれ、i ii iiiとオノコードを点滅させる人々もいて、会場は愛であふれる場に。
拍手はいつまでも鳴りやまず、寒い東京の冬にあって、そこだけがあたたかさに満ちた空間になっていた。(文/TOKYOドーナツ)


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