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“ALL TOGETHER NOW”がグラミー賞にノミネートされる


ビートルズとシルク・ドゥ・ソレイユのコラボレーション“LOVE”のドキュメンタリー映画“ALL TOGETHER NOW”(Adrian Willis監督、Martin BolducとJonathan Clydeプロデュース)がグラミー賞の長編音楽ビデオ部門にノミネートされた。

この映画は、2006年に公開され、ラスベガスのミラージュで今なお人気を誇るショー“LOVE”の舞台裏、そしてアルバム“LOVE”制作の様子をみせている。

また、このショーの音楽、そしてアルバム“LOVE”のプロデューサーであるサー・ジョージ・マーティンとジャイルズ・マーティンにはすでにふたつのグラミー賞(映画、テレビ等ビジュアルメディア用のコンピレーション・サウンドトラック部門とサラウンド・サウンド・アルバム部門)をもたらしている。

52回目のグラミー授賞式は2010年1月31日(現地時間)、ロサンゼルスで行なわれる。

◉映画解説

・“ALL TOGETHER NOW”は、ビートルズとシルク・ドゥ・ソレイユのコラボレーション“LOVE”のメイキングをとらえた長編ドキュメンタリーである。『LOVE』、そして2部門でグラミー賞を受賞した同タイトルのアルバムの制作と公開へとつながった、ビートルズとシルク・ド・ソレイユのユニークなパートナーシップの物語を綴った作品だ。この映画は、エグゼクティブ・プロデューサー、故ニール・アスピノールに捧げられている。

・“ALL TOGETHER NOW”は、ジョージ・ハリスンとシルク・ドゥ・ソレイユの創立者Guy Laliberteの個人的友情を基に、“LOVE”がどのようにした生まれたかを、ありのままに物語っている。シルク・ドゥ・ソレイユの芸術性とビートルズの音楽というふたつの才能を組み合わせれば、新しくオリジナルな作品を生み出せるのではないかとジョージは考えたのだ。

・監督のAdrian Willsは、シルク・ドゥ・ソレイユとアップルのクリエイティブ・チームの間で行なわれた初期のミーティングや、ビートルズの音楽を新しい形で使えないかと、ポール、リンゴ、ヨーコ、そしてオリビア・ハリスンが意見を述べている様子をカメラに収めている。サー・ジョージ・マーティンとその息子ジャイルズ・マーティンを起用し、ビートルズのマルチトラック音源に基づいた90分の作品を作成するという決断や、この音楽的な試みがロンドンの有名なアビイ・ロード・スタジオで密かに行なわれている様子、モントリオールで最初のクリエイティブなアイデアが発案される様子について知ることができる。

・プロジェクトの初期作業のすべてや、“LOVE”のために唯一無二のサウンドシステムと複雑な円形ステージを組み込んで改築されたラスベガスのミラージュ・ホテルで行なわれた第1回目のリハーサルもカメラに収められた。音楽ディレクターのジョージとジャイルズ・マーティンも、シルク・ドゥ・ソレイユの優れたクリエイティブチーム、パフォーマーや裏方スタッフとともに、全過程を通して作業に参加していた。

・すべて順風満帆だったわけではない。プロジェクトが進むなか、曲の視覚的な描きかたに関して見解の対立も起こっており、その様子も隠すことなくとらえられている。このようなクリエイティブな論争も、“LOVE”に鮮やかな命を吹き込むのに不可欠であり、プロジェクトに参加した者たちがいかにビートルズの音楽とビジョンを愛し、リスペクトしていたかを物語っている。

・“ALL TOGETHER NOW”は、このプロジェクトを画期的なものにし、そして批評的にも商業的にも成功をもたらしたクリエイティブな技術と情熱に関する、非常に興味深い洞察を提供する作品である。


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